☆今日の一枚 380☆
Keith Jarrett
Standards, Vol.2
昨日まではHCを務めるバスケットボール部の地区予選、今日は久々のオフだ。といっても、来週からはじまる試験のための準備をしなければならないのだが・・・・。これから仕事に取りかかり、一区切りついたら骨休めに近所のスーパー銭湯にでもいこうかと目論みつつ、コーヒーを飲みながら音楽を聴いている。
先日のVol.1に続いて、キース・ジャレット・トリオの1983年録音作品『スタンダーズVol.2』である。曲の解釈や演奏の構成はもちろんだが、やはり音の響きが素晴らしいと感じる。何というか、透徹した、硬質で透明なピアノの音に魅了される。バラードナンバーにおける、ゲリー・ピーコックのベースの深く柔らかい響きも好ましい。キースのだみ声が邪魔だという人も多いようだけれど、私にはさほど気にならない。Vol.1に比べて、静かな曲が多く、その意味ではピアノの響きを聴くにはより適した作品といえそうだ。
今日は少し寒いようだ。けれども、暖房の聴いた部屋で、外の風景を眺めながら、キースのピアノの透明な響きを感じるのはひとつの至福の時だ。心が穏やかになっていくのがわかる。昨日までのバスケットボール大会の喧騒と熱気が、耳からあるいは脳からしだいに消えていく・・・。
3人しか部員がおらず、助っ人を借りて出場した地区大会で、県予選への出場権を勝ち取ったのは選手を褒めるべきだろう。けれども、相手チームの選手たちの落胆した表情を見るにつけ、ちょっと複雑な心境になる。本来選手不足の我々が出場しなければ、予選を勝ち抜けたはずなのだから・・・。