WATERCOLORS ~非哲学的断章~

ジャズ・ロック・時評・追憶

神棚完成2015

2014年12月30日 | 写真

 今年も何とか神棚が完成しました。例年、12月31日の午前中に設営する習慣でしたが、早く片付けてしまってマイブームの風呂屋に行こうかなどとたくらみ、一日はやい今日30日の午前中にやっちゃいました。妻は怪しがっていますが・・・・。去年に引き続き、次男が手伝ってくれて大助かりです。ここにアップしておくことで、来年の参考になります。

 今年は、餅を中央にひとつにしてみました。星の玉(手前のカラフルな絵)は、昨年に引き続いて手書きのものです。手書きは味があっていいです。エビ(奥のしめ縄のようなもの)は3房のものです。新築当時は気を張って7房にしていたのですが、結構高いものなので次第に5房となり、一昨年ごろから見栄を張らずに3房にしています。


ジャケットがかっこいい!

2014年12月30日 | 今日の一枚(M-N)

●今日の一枚 400●

Miles Davis

Bags Groove

 朝起きて、何か聴こうかなとCDの棚を物色していてたまたま目についた。それにしてもかっこいいジャケットである。文字だけで構成されたジャケットだが、ポップでお洒落だ。文字というものが意味情報の伝達だけでなく、絵画的なデザインの役割も果たしている格好の例だろう。1954年録音の、マイルス・ディヴィス『バグス・グルーヴ』である。

 しばらくぶりに聴いたが、内容の方も全編が良質なかっこよさに満ちいてる。ホレス・シルヴァーがピアノを担当する③以降はいつもながらの普通に素晴らしいマイルス。非常にブルージーな演奏である。セロニアス・モンクがピアノを務める①及び②のBags Grooveの2つのテイクは、モンクとマイルスの掛け合いが手に取るように伝わってくる、臨場感あふれる演奏だ。この時の演奏で、マイルスがモンクに対して自分がソロを吹いているときは伴奏をつけないよう指示したことから、「ケンカ・セッション」といわれているようだ。確かに、モンクのピアノはマイルスを挑発しているようにも聞こえる個性的なものだ。特に、②の方は強烈である。アーマッド・ジャマルの影響を受けて新しいサウンドの方向性をめざしていたマイルスにとって、モンクの個性はあまりにアクが強く、大き過ぎたということなのであろう。

 1954年のクリスマスイヴにマイルスが行ったレコーディングは、この『バグス・グルーヴ』と『マイルス・ディヴィス・アンド・モダンジャズ・ジャイアンツ』の2枚に分散収録されているが、モンクとの共演は『モダンジャズ・ジャイアンツ』に6曲、『バグス・グルーヴ』に2曲が収められている。『モダンジャズ・ジャイアンツ』の「ザ・マン・アイ・ラブ」収録中にモンクがソロパートを弾くのを途中でやめてしまったことや、このレコーディングの後、モンクとマイルスは再び共演することがなかったことから、因縁のセッションというジャズの「伝説」が生まれたようだ。