王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

民主党がマニフェスト発表

2009-07-28 08:17:14 | 政治
民主党がマニフェスト発表 主要政策に初年度7.1兆円(朝日新聞) - goo ニュース

27日民主党がマニフェストを発表したそうです。
24日「ラジオ日本のミッキーのずばり勝負」を聞いていました。
この日のゲストは横浜港湾協会会長の藤本幸夫氏でした。氏によればマニフェストとは海運用語で「船にどんな積荷を幾つ何処に向けて何時までに届ける」と書いたものの明細一覧表の事だそうです。
そんな事から政党の政策宣言書とか日本で言う政権公約とかの意味で使われています。
さて話は民主党のマニフェストに戻ります。
今朝の朝刊各誌もTVニュースもいろいろ論評しています。

曰く「予算の裏づけがない」「バラマキ」とか言われています。爺もそう思います。社会主義政権風ですね。自助努力している人にインセンティブ(動機付け)が感じられません。

個別に細かい話に入る前に大枠の話をしたいと思います。
イギリスや米国であれば政党は異なっても「国家像」とか「国家の基本戦略」とか呼ぶ物は確立されています。
一方日本は戦後マッカーサーの指示の下「親米非武装路線」で「ソ連の共産化政策」と戦っていれば良かったのですからね。
日本政府としての無策は「7千数百万人から1億2千万人へと増え続けた人口が徴税基盤を支えその失敗(放漫経営)を救ってきました」

近時「戦争放棄の憲法」「三権分立の結果その統合者が不在」「官僚政治の跋扈」等戦後の無策のツケが回り政権与党の自民党でさえ国論を代表する「国家像」を提案できません。
従ってついこの間結党し旧社会党系の左派や自民党並みの右派まで党員に抱えた「民主党」に「日本人のかなりの人々(ざっと半分)を納得させる国家像」等提案出来る様な事情にありません」

従って新「日本丸」と言う船の行き先と装備が決まっていないのですから「マニフェスト」に整合性があるわけ有りません。

昨日のマニフェストは「民主党そうだったら良いのにな!」一覧表です。
あれだけの事をやろうとするならその前に:
「国の借金800兆円の処理」
「消費税の廃止」
「官僚政治の廃止は良いにしても国会議員の半減」

程度は提言しないと自公与党に変わる革新政党とは呼べません。
まあここ数ヶ月は民主党が力を付けたと言うより麻生総理と与党幹部のお粗末さに国民があきれ果てその結果「民主党の位置が相対的に上がった」に過ぎません。

でも「大化けする」と言う言葉があります。民主党が政権交替を実現したらそうあって欲しいと思います。


朝日新聞:
民主党の鳩山代表は27日、東京都内で記者会見し、衆院選マニフェスト(政権公約)を発表した。主要政策の実行時期と予算額を示す「工程表」を初めて明記。「生活不安の解消」を掲げ、来年度分として、子ども手当の半額支給(月1万3千円)や高校無償化など総額7.1兆円規模を盛り込んだ。一方、消費増税には言及しておらず、同党が主張する予算の組み替えや「無駄遣いの根絶」だけで財源を賄えるか論争が活発になりそうだ。

 民主党はこのマニフェストを「予算編成の基本方針」と位置づける。政権交代すれば、政府が決めた10年度予算の概算要求基準(シーリング)を見直し、マニフェストの内容を反映させる方針だ。
(以下省略)
コメント (4)
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