王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

国内の原発 5日ですべて停止!

2012-05-05 07:34:08 | 携帯から
国内の原発、5日深夜にすべて停止 泊3号機定期検査へ(朝日新聞) - goo ニュース

ついに今日5日の深夜北海道電力の泊原発3号機が発電を停止し定期検査に入るそうです。
枝野経産相が先月でしたか発言した「原発が(一瞬だけど)0になる」事態が起きました。
TVニュースでは大飯原発、敦賀原発そして泊原発の所在市町村の声を聞きますが原発作業員の宿屋やそれをあてにした食堂、タクシー運転手などは早期稼働賛成の様です。
市町村長も原発に掛かる固定資産税や補助金頼みで今更うまい汁が吸えないと行政が回らない程原発漬けになっている様です。

浜爺も東日本大震災と福島原発事故以降ぼけた頭であれこれ考えました。
その結論は「人間の知恵で無毒化できない放射能を出し続ける原発は止めるべき」と思います。

地質学や地震学の規模から言えば1000年に一度なんてほんのわずかの間でしかないようです。
その上に火山列島といろいろなプレートと呼ばれる地底に岩盤が太平洋側近海で列島に沈み込む日本の特殊性を考えれば全国の原発が福島第1原発が襲われた地震や津波とそれに伴う事故はその他50基の原発にも起こりうると想定しなければならないでしょう。

野田政権がまずやるべき政治的決断とは「原発は30年か40年後には0にする」という事でしょう。
その上で再生可能エネルギーでの発電を増やす政策の決定或いは水力と火力発電量の拡大。
電力各社の独占体制の排除(送発電の分離など)を明確にする事でした。
残念ながら菅首相、野田首相とも革新性を示す事無く時間だけが経ってしまいました。

もし夏場に電力が不足するならそしてその事が産業並びに個人の生活にも深刻な悪影響を及ぼすと政府が考えるなら:
(取敢えず)大飯原発は「まさに国の責任で稼働を認めその(事故が起きた時の)責任は全額国が負担する」として再稼働するのも政治判断の一つです。
但しこの場合もし事故が起きたら数兆円に上るであろう被害を補償する原資に国民がなるほどと思う程度の裏付けがなければいけません。
まあ消費税率のアップ程度で財政再建と思っている現政権には無理な話でしょうが。

時間ばかりかけて結論の出ない状態を小田原評定と呼びますから命を差し出して政治的判断をして下さい。
お願いします。
しっかり見守って行きます。


写真:右が泊原発3号機(北海道電力)

時事通信:
国内で唯一運転している原子力発電所、北海道電力泊原発3号機(北海道泊村、出力91.2万キロワット)が5日深夜、発電を停止して定期検査に入る。これで国内の原発50基がすべて止まる。全原発が止まるのは1970年以来、42年ぶり。政府は電力危機を回避するため、関西電力大飯原発3、4号機の早期再稼働をめざしているが、めどは立っていない。

 北海道電力によると、泊3号機は5日午後11時ごろに発電を止め、6日午前2時ごろに原子炉が停止する。7日には原子炉が冷えた冷温停止になる。

 東日本大震災前、国内には原発が54基あったが、東京電力福島第一1~4号機が事故を起こして先月、廃止された。福島第二や東北電力女川なども被災し、停止した。
(引用終わり)

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