23日(現地時間)スエズ運河で強風のため浅瀬に選手を突っ込み運河を航行不能にした台湾の長栄海運が運航するエヴァ―ギヴン(230000総トン)は27日に至るも復旧のめどが立たない様で中東から欧州に向かう原油を始め貨物にもコンテナ船を始め船腹の対流が始まっているとの事です。
見事に運河を塞いだコンテナ船(ネットより)
全長400メートルとありました。大きいですね! 周りの小舟がタグボートの様ですが、いささかも動かなかったと報じられました。大型のタグボートを探すようです。
25日には長栄海運は「賠償責任の一切はオーナーの(今治市)正栄開運が追う」と早々と宣言していました。日本企業の正栄開運はどう考えているのでしょう? 欧州向けの原油の先行き不足を見越して原油価格のスポット物は事故後4%程上がったそうです。もしスエズ運河再開が長引けばコンテナ船を始めタンカーの船腹も不足が見込まれ北半球では不需要期に入りますが、物流が乱れそうです。
船体も機関部も異常はないそうですからうまく離岸が出来る事を願っています。
写真;船首が岸にめり込んだ様子
時事通信:
スエズ運河で大型コンテナ船が座礁した事故で、物流停滞への懸念が強まっている。復旧のめどは立っておらず、船体が運河をふさいだ状態が長期化する可能性が出てきた。新型コロナウイルス流行の影響で生じた世界的なコンテナ不足に拍車を掛ける恐れもある。 スエズ運河は、アジアと欧州を結ぶ海上輸送の要衝だ。日本郵船によると、世界全体のコンテナ輸送のうち、アジア―欧州間は1割を占める。そのほぼ全てがスエズ運河経由とみられる。
日本郵船などが出資するコンテナ船運航会社オーシャンネットワークエクスプレスは2隻が運河で足止めされた。運河に入れず周辺に滞留する船も増えているという。
トヨタ自動車や日産自動車、三菱自動車は輸出にスエズ運河を利用しており、各社が「影響について情報収集中だ」と注視する。日本への原油供給は運河を使わないため影響は限られそうだ。
通行不能が続けば、南アフリカ・喜望峰を経由するルートに変更せざるを得ず、1週間程度の遠回りとなって費用も増える。「まだ回り道を決断できる状況にない」(国内海運大手)との声が多いが、ルート変更に踏み切る動きも出始めた。
コンテナ不足も懸念される。コロナ禍による巣ごもり消費の急増などで昨年秋から世界的にコンテナ不足に陥った。今回の事故で船上に留め置かれるコンテナが増えれば、状況が一段と悪化しかねない。
日本郵船などが出資するコンテナ船運航会社オーシャンネットワークエクスプレスは2隻が運河で足止めされた。運河に入れず周辺に滞留する船も増えているという。
トヨタ自動車や日産自動車、三菱自動車は輸出にスエズ運河を利用しており、各社が「影響について情報収集中だ」と注視する。日本への原油供給は運河を使わないため影響は限られそうだ。
通行不能が続けば、南アフリカ・喜望峰を経由するルートに変更せざるを得ず、1週間程度の遠回りとなって費用も増える。「まだ回り道を決断できる状況にない」(国内海運大手)との声が多いが、ルート変更に踏み切る動きも出始めた。
コンテナ不足も懸念される。コロナ禍による巣ごもり消費の急増などで昨年秋から世界的にコンテナ不足に陥った。今回の事故で船上に留め置かれるコンテナが増えれば、状況が一段と悪化しかねない。
(引用終わり)