昨日23日政府は「福島第一原発の汚染水処理」について「有識者会議の報告書案」を発表しました。
あーこれで、去る9月小泉進次郎環境大臣が就任する前日、ここをクリック⇒前任の原田環境相が所管外なのに「福島原発の汚染水処理」について発言した意図が明確になりました!!
浜爺の様な素人が原田前大臣の発言は「政府の観測気球か威力偵察射撃か?」と思った事が、今回の「有識者会議の汚水処理案」の発表で、正しく図星だったことがわかりました。
その露払いは2017年7月に時の東電会長が「汚染水海洋放出」を発言し、原子力委員会や県知事から反発を受け、そんな意図は無い事と発言がうやむやになった事ありました。 発言は時々の汚染水タンクの収容余力の限界とリンクしています。 冷や汗 >
「有識者会議の汚染水処理案」は6案から3案に絞られ提示されました。
第1案は「薄めて海洋に放出」
第2案は「温めて空気中に放出」
第3案は「1と2案の併用」 の様です。
まあ第2案は「火力か電力で汚染水をじゃんじゃん高温にするにはコストが掛かりCO2問題」にも関わるので日本ではどうでしょうかね??
行き着くところ?「海洋へ放出」ですかね?
福島原発事故が起きたた直後、フランスはアレバ社の女性CEOがサルコジ大統領と飛んできて、ここをクリック⇒「従業員と思って(使って)ちょーだい!」とぶち上げ、それを信じた我々は何だったのでしょうかね???
海へ流すのは簡単かも知れません?!
でも、当面、福島沖の漁場の魚は売れなくなりそうです。
海水は素人が思うほど拡散しないともいいます。しかし長年の間には東北と東京湾の入り口辺りまでは広がりそうです。
浜爺は汚染水被害が出るころは、この世とでオサラバばですから関係は有りませんが孫たちの事を考えると慎重に対処するよう「有識者会議案」の進行を見守る必要があります。
東京五輪の招致の際、安倍首相は「福島原発は アンダーコントロール」とか言ってました。
お父さんお母さん世代の若者は議論を厳しい目でしっかり監視してください。
お願いします。
写真:3案による利害の比較
読売新聞:
政府は23日、東京電力福島第一原子力発電所の汚染水を浄化した処理水の取り扱いについて、タンクに保管する処理水の放出を前提に、処分方法や実施時期を決めるよう求める有識者会議(委員長=山本一良・名古屋大名誉教授)の報告書案を公表した。実現可能な放出方法として「希釈して海洋に放出する」「蒸発させて大気に放出する(水蒸気放出)」「併用」の3案を示しており、同日の会合で議論する。
処理水は、原子炉内の溶融した核燃料を冷却する際に生じた汚染水などから浄化装置でトリチウム以外の放射性物質をほぼ取り除いた水だ。敷地にある1000基近くのタンクに約110万トンを貯蔵する。汚染水は1日約170トン増えている。
有識者会議は2016年秋以降、風評被害などの影響も踏まえて断続的に検討してきた。この日、事務局側が過去に検討した五つの処分方法のうち、実績のある二つの処分方法とその併用に絞る形で示した。
2案のうち、海洋放出は国内原発で幅広く行われており、国の基準を下回るまで薄めて海に流す方法だ。水蒸気放出は高温で蒸発させて排気筒から上空に放出し、大気中で国の基準を下回るようにする。米スリーマイル島原発事故の際に行われた。
5案のうち、セメントで固めて地下に埋設するなど残る3案については前例がなく、技術的、時間的に課題が多いとした。
放出時期や期間については「政府が責任をもって決定すべきだ」とした。報告書案によると、開始時期や年間の処分量によって処分期間は変わるが、最短でも10年前後はかかる。
報告書案では「廃炉を終えるまでに処分を着実に終える必要がある」と明記。そのうえで風評被害に配慮し「必要に応じて貯蔵を行うことも含め、処分による影響を抑える」とした。地元を始め、幅広い関係者の意見を丁寧に聞くよう政府に求めた。
◆トリチウム=水素の仲間の放射性同位体で、三重水素とも呼ばれる。宇宙からの放射線でも作られ、自然界にごく微量が存在する。水道水にも含まれている。日常生活で摂取しても水と同様、体外に排出される。放射能が自然に半分に減る「半減期」は約12年。ほかの放射性物質は沈殿させたり吸着させたりして除去できるが、トリチウムは水分子そのものに組み入れられているため除去が難しい。
福島第一原発で生じる処理水の処分は、廃炉作業を円滑に進めるために避けて通れない問題だ。処分の遅れは、廃炉工程全体に影響する。有識者会議で示された処分を柱とする報告書案は、重要な一歩になる。 敷地には処理水をためる巨大タンクが林立し、万が一、漏れると廃炉作業が滞りかねない。政府と東電は風評被害を恐れ、処分を遅らせてきた。地元を中心に、農水産物が売れなくなる懸念などから反対の声が根強い。議論は3年以上に及んでおり、処分の時期を見通せない状態だ。だが、東電によると、処理水の保管はタンクの容量などから、現状で2022年夏に限界を迎える。今後の廃炉作業で生じる廃棄物を保管する場所を確保する必要があり、タンクの大幅増設は難しい。 国連科学委員会のモデルを使って政府が全ての処理水を1年間で処分する場合を試算したところ、海洋放出、水蒸気放出のいずれでも、自然放射線による影響の1000分の1以下であることがわかっている。 政府には今後、処分が科学的に問題ない点を丁寧に説明する姿勢が求められる。今以上に風評被害対策に取り組むことも地元の理解を得るためには欠かせない。(科学部 井上亜希子)(引用終わり)
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