昨日4日夕刻TVニュースで「国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は4日、都内で記者会見したニュースを映像で見ました。
その一方で、岸田首相と面会し「福島第一原子力発電所の処理水放出の安全性を検証した報告書を手渡した」との報道も追って知りました。
この日経新聞は両方を報道してますが時系列がはっきりしていませんので、念のため、「首相官邸の総理の動向」をググると16時14分 IAEA事務局長の表敬(を受ける)と有り、そのレポートをロイターで見ました。
官邸のHPより
グロッシ氏は冒頭、「科学的かつ中立的、日本が次のステージに進むに当たって決断を下すのに必要な要素がすべて含まれている」と述べたと有ります。
そしてその後に記者会見を行ったようです。まあ、そうですよね! IAEAの結論を日本の代表者である岸田首相に伝える前に、記者の前で話してしまうなんて事は考えられませんからね。
要点は:
ー 日本が計画通り処理水の海洋放出を実施したとしても「水や魚など環境に大きな影響はない」
ー「一定量の放射性物質を含む水の放出は中国や韓国、米国、フランスなど多くの国で実際に行われている」
ー「今後数十年にわたって監視や評価を続ける」とあります。
既にこの報告書の提出を契機に韓国や中国そしてフランスの原発でも福島の数倍から数十倍の汚染水を流していると報じられています。
福島の汚染水放出については「そうだとしても、漁業関係の風評被害の扱い や原子炉の後始末等」長期的取り組みの姿勢が東電と政府関係機関に問われてきそうです。長引けば衆院選挙に響きそうです。
写真:記者会見でのグロッシ IAEA事務局長
日本経済新聞:
国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は4日、都内で記者会見し、日本が計画する東京電力福島第1原子力発電所の処理水の海洋放出について「今後数十年にわたって監視や評価を続ける」と述べた。IAEAが日本に常設拠点を立ち上げ、海洋放出の影響について検証を続ける方針を示した。
都内の日本記者クラブで記者会見した。グロッシ氏は日本が計画通り処理水の海洋放出を実施したとしても「水や魚など環境に大きな影響はない」と強調した。
汚染水から放射性物質の大部分を取り除く技術について「新しいことではなく、既に産業界に存在するものだ」と指摘した。「一定量の放射性物質を含む水の放出は中国や韓国、米国、フランスなど多くの国で実際に行われている」と語った。
中国や韓国、太平洋島しょ国などは処理水の海洋放出に強い懸念を示している。グロッシ氏は「懸念があることは承知している」とした上で「私の責任はいつでも疑問に対応することだ。今回の報告書は十分に科学的な答えを出している」と説いた。
ウクライナ南部でロシア軍の制圧下にあるザポロジエ原発については「極めて危険な状況だ」と強い危機感を示した。連日報告を受けて状況を注視していると述べ「原子力発電所は絶対に攻撃してはいけない」と警告した。
グロッシ氏は会見に先立ち、日本の原発処理水の放出計画が国際的な安全基準に合致していると結論づける包括的な報告書を岸田文雄首相に提出した。5日に福島第1原発を視察し、7日まで日本に滞在する。その後に韓国、ニュージーランド、クック諸島の3カ国を訪問する予定だ。
(引用終わり)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます