【ここをクリック⇒12日に岩手県大船渡市付近に上陸した台風5号は、沿岸を中心に記録的な大雨をもたらしながら、ゆっくりとした速度で県内を横切った。別紙の情報では13にと午後3時には日本海で低気圧に変った】と報じられました。
岩手県下には長時間にわたり記録的な大雨をもたらしながら、ゆっくりとした速度で県内を横切った。人的被害はなかったが、最大で2千人を超える住民が避難し、各地で土砂崩れや冠水、床上浸水などの被害が出たとも報じられています。
さらなる被害は追って明らかになるでしょうが「大規模な人的損害は起きなかった」ようで、関係者と住民の事前の準備と避難の実行が利いたのは何よりでした。それはそれとして、ここ2年以上の物価高に加え台風による水害の損害と地域の方は間違いなく「名力を落とし」気の毒に思います。
写真:上流の豪雨で氾濫危険水位に近づいている大槌川=2024年8月12日午前9時過ぎ、岩手県大槌町、東野真和撮影
朝日新聞デジタル:
12日に岩手県大船渡市付近に上陸した台風5号は、沿岸を中心に記録的な大雨をもたらしながら、ゆっくりとした速度で県内を横切った。人的被害はなかったが、最大で2千人を超える住民が避難し、各地で土砂崩れや冠水、床上浸水などの被害が出た。
大船渡市では台風が上陸した午前8時半過ぎ、雨が激しく、突風で街路樹が大きく揺れていた。市中心部の「おおふなと夢商店街」で中華店を営む西村勇さん(79)は臨時休業を決めた。前夜も予約を断り、いつもよりも1時半ほど早じまいした。「お盆だけど何があるかわからないから、どうしようもないね」と肩を落とした。
2016年の台風10号で、高齢者グループホームの入所者9人が亡くなった岩泉町では、町内を流れる小本川が氾濫(はんらん)危険水位を超えた。
岩泉町災害対策本部には冠水や倒木などの情報が複数寄せられたといい、職員は「これ以上、被害が拡大しないといいのですが……」ともらした。
小本川は台風10号で氾濫し、安全対策のための護岸工事が進められていたが、今回、工事中の護岸が流されたり、重機が水につかったりした。
三陸鉄道・岩泉小本駅の駅舎には、グループホームとショートステイ施設「あお空」の利用者30人が11日午後から避難し、スタッフが対応にあたった。
管理責任者は「大雨のたびに避難しているので、慣れていて騒ぐ人もいない。ただ、いつもと違う布団なので昨夜も眠れなかった人がいた。今晩も泊まるので疲れがたまってかわいそうだ」と気遣っていた。
釜石市甲子町では12日朝、土砂崩れが発生し、建設会社の作業小屋が傾いた。午前9時半ごろ、巡回中の消防団員が見つけた。釜石消防署によると、当時は無人でけが人もいなかったという。
現場近くには住宅が広がり、市職員らが周辺をまわって警戒を呼びかけた。近くに住む男性(82)は「雨で音も聞こえず、気が付かなかった。自分の家の裏山も崩れるのではないかと思うと、おっかない。避難も考えないと」と話した。
県は午前10時20分すぎ、久慈市の滝ダムの水位が上がったため、長内川への緊急放流を始めた。放流に伴って氾濫の危険が高まるとして、流域の長内町と小久慈町に「緊急安全確保」を発令。流域の4177世帯8300人の住民に避難を呼びかけた。緊急放流は午後2時過ぎまで続いた。長内川の水位が一時上昇したものの、氾濫せず午後になって徐々に下がった。
久慈市内の下戸鎖地区では記録的な雨が降った。市街地では道路が冠水して渋滞が起きたが、大災害には至らなかった。市災害対策本部によると、短時間に集中して豪雨が続くことがなかったからではと推測している。
一時、土砂災害警戒が出ていた野田村。防災無線で避難の呼びかけを知った田中カツヨさん(81)は生活用品を詰めたリュックを背負い、11日午後4時から村総合センターに避難。約20人と一緒に泊まったという。
食事はアルファー米など防災備蓄を村職員が用意してくれた。空調が利いた場所で、一人ひとり就寝用スペースも用意された。「食事や環境は整っていましたが、雨や風の音が聞こえ、不安で眠れなかった。家が大丈夫か心配ですが、早く帰ってゆっくり休みたい。眠いです」と話した。12日午後4時すぎ、雨の中を自宅に戻った。
県災害対策本部などによると、宮古市で住宅1軒の床上浸水があった。岩泉町では住宅4軒が床下浸水したほか、3カ所で5世帯13人が孤立した。盛岡地方気象台によると、10日午後3時から12日午後4時までの総雨量は、下戸鎖(久慈市)480ミリ、大槌町大槌312・5ミリ、山形(久慈市)283ミリ、岩泉町岩泉250ミリ。いずれも8月の1カ月の降水量を大幅に上回った。
北上川ダム統合管理事務所によると、流域の3ダムでも水位が上がったため放流をした。(東野真和、小幡淳一、松尾葉奈)
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