王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

大沢在昌 新宿鮫X 「絆回廊」 を読む

2011-08-01 07:56:14 | 本を読む
6月に出たばかりの新刊です。
友人が貸してくれたので早々に読む事が出来ました。

表紙の帯には「5年ぶりの鮫 最新作」とありました。
そう言えば前回の作品から大分間があった気がするし、はてそれがなんだっけ?!
思い出せない。 わははは!
大沢氏もそこは考えて?28ページあたりで「横浜中華街の中華店で鮫島の発砲で射殺事件があった事」に言及する。そうだったよな。これで鮫島と同期の出世頭「香田警視正」が警視庁を辞職した。

この作品でも鮫島は新宿署の生活安全課の刑事で上司には桃井課長がいる。
恋人の晶とも切れないでいるらしい。
今回は「懲役12年を22年掛かって釈放された男」の身元引受人を引き受けた女の独白で始まる」男には息子がいるらしい。
鮫島は売人(薬の)との接触で「警察官を射殺するべく拳銃の入手をはかる大男」の存在を知る。それと平行して「晶」にかかる覚せい剤使用の疑惑。
大男の言葉から新宿の暴力団「松栄会」とのつながり。
そして話は殺人事件を絡ませて複雑な展開をする。

第十話(X)は各人の状況から前作より5年も経っていないような気がします。
違う読み方が出来たら教えてください。

偶然でしょうが第十話の首題の一部は「絆」なんですよね。

新刊書のネタばれはよくありませんからここで止めておきます。

さて読み出したら面白くて途中で止めにくいですから夜更かしの出来る時間を選んで読む事をお勧めします。


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