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米国日本部長「沖縄はゆすりの名人」発言?!

2011-03-09 08:20:12 | 外交
米前総領事「沖縄はゆすりの名人」 県議会が抗議決議(産経新聞) - goo ニュース

米国務省のケビン・メイア部長が「沖縄はごまかしとゆすりの名人で怠惰だ」と発言した様で沖縄県議会と那覇市議会は激怒、8日抗議決議を全会一致で可決したそうです。

この小父さん18年から21年まで駐沖縄総領事ですから単に思いつきで発言したとも思えません。
尤もこの発言は昨年12月国務省内で米大学生に対する講義での話しだそうで講義のメモから構成したようですから発言の音声を文書にした訳ではありません。
この発言には枝野官房長官がルース駐米大使に抗議の電話をしています。
米大使館は「伝えられる発言は米国政策と相容れない」と沈静化に躍起の様です。
米国大使館の機能が健全なら米軍基地の75%が集中していて米軍相手に暴動を起こし得るエネルギーを蔵しているのは沖縄(住民)であることは熟知している筈です。

その上でメア氏は自公時代から民主党による政権交代時の駐沖縄総領事(そしてその後は対日部長?)でしたから「彼にそう思わせる何かがあった事を分析しておく必要はありそうです」

浜爺が思うには「戦後米軍占領下にあり本土復帰後は対米追随政策べったりの政権の下で沖縄の民意が日本の政策にも沖縄の政策にも反映されない政治風土が根底にあるのでないか?」なんです。
鳩山前首相「最低でも県外発言」そして「海兵隊は方便発言」で分かったように直近の政権でさえ「沖縄の民意を受け入れず最後は地域振興策とかの名目で金のばらまき」で事態の収拾を図ろうとしている構図が「米国務省の官僚にはメア氏の発言のごとく見える」のでしょうね。

この発言で沖縄の政治風土がどうかわるでしょうか?
仲井間県知事も普天間基地移設にはっきり重心を移すでしょうかね。
対米べったりが変わったポスト鳩山の菅政権の先行きも荒れ模様です。
メアの発言に激怒と抗議に終わらず対米追随外交が日本にとって最善の方法なのか根本から考える事が大切です。
これもしばらくしっかり見守りが必要です。


時事通信:
米国務省のケビン・メア日本部長が「沖縄はごまかしとゆすりの名人で怠惰だ」と発言したことが分かり、沖縄県議会と那覇市議会は8日、抗議決議を全会一致で可決した。いずれの決議も「基地のない平和で安心・安全な沖縄県を切に願う県民の心を踏みにじり愚弄する発言で断じて許せない」として発言の撤回と謝罪を求めている。

 枝野幸男官房長官は8日の参院予算委員会で「沖縄県民のみならず日本国民の感情を傷つけるもので容認しがたい」と批判。この後、ルース駐日米大使と電話で会談し「極めて不適切な発言だ」と抗議した。

 これを受け、米大使館は「ルース氏は枝野氏に深い遺憾の意を伝えた。伝えられる発言は米政府の政策や米国の沖縄の人々への最大限の敬意とは全く相いれない」とする声明を出した。

 メア氏は平成18年から21年まで駐沖縄総領事を務めた。昨年末、国務省内で行われた米大学生らへの講義で「沖縄の人々はごまかしとゆすりの名人だ」と発言した上で「米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)は(住宅地に近い)福岡空港や伊丹空港と同じだ」と指摘。「日本政府は沖縄県知事に『お金がほしいならサインしろ』というべきだ」「改憲されていたら米国の国益を増進するため日本の土地を使うことができなくなっていた」などと語ったとされる。(引用終わり)

写真:共同通信 総領事時代のメア氏

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