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横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

米国 トマホーク廃棄を通達

2010-02-23 09:16:09 | 政治
米、トマホーク廃棄を伝達=政府は容認(時事通信) - goo ニュース

新聞の報道によれば「米政府が巡航ミサイル“トマホーク”を段階的に撤廃する方針」を日本側に伝えたそうです。
鳩山政権は「廃棄を容認する」様だ。

報道はなにやら「米国の核戦力の見直し」の様に報じているし「麻生政権は廃棄に反対したが鳩山政権は容認」と書き添えている。
はてそんな事であろうか!?

1980年以来の予備交渉を含め米国とソ連(現ロシア)との間で延々と中距離核戦力全廃条約(INF)交渉が行なわれてきた。87年に締結されたがその成果は例えばヨーロッパに配備されたパーシングミサイルとSS20の段階的撤廃の合意を見ている。

INFの再協議やSALT-等の進展で核弾頭を運ぶ手段も相互に制約する協議で「トマホーク」についてはまず91年頃には「地上型の配備廃止」となり97年頃には「艦船への装備が廃止」が決まった。
爺は時々軍事に詳しい方のブログを覗くと「既に米海軍はトマホークを艦船に装備していないから日本への寄港時“核の持込”は無くなってゆく」と書いて有ったのを思い出した。
そこから類推すれば今回の「核巡航ミサイル」の段階的撤廃は米ロの合意ではないのだろうか
従って「麻生政権が懸念しようと鳩山が容認しようとしまいと」そんな事無関係に決まってしまった。

さて日本は当面「核兵器」は待たないと思う。
米軍が配備をやめた「巡航ミサイル」を中古価格で買い取れるだろうか?
「北の将軍」に対しては有効な抑止力に思えるのであるが。
仮に可能だとしても「スパイ防止法」や「国家転覆防止法」なんかが無い日本には渡さないか!
或いは「転売自体も厳密に禁じられている」のかもしれない。

今まで「非核3原則」と謳いながら日本に寄港する米国艦船に「核の搭載が有るのか無いのか」厳密な検証をする手段を講じないで済ませていた。
これを機会に「原潜や空母」に核弾頭が搭載されているかどうか調べその結果を知る必要がある。
それをやるのが「政権交代」した鳩山政権だが小鳩(小沢・鳩山両氏)も岡田外相も冴えない。
政府が本当の事を言わないから爺は「軍事マニア」のブログを探すとします。


時事通信:
米政府が核巡航ミサイル「トマホーク」を段階的に廃棄する方針を日本側に伝えていたことが22日、分かった。日本政府関係者が明らかにした。麻生前政権は、抑止力低下への懸念から廃棄に反対していたが、鳩山政権は米国の核軍縮を後押しする観点から容認する立場だ。

 核兵器廃絶を長期的目標に掲げるオバマ米政権は、核戦略の基本指針「核体制の見直し(NPR)」の策定作業を進めており、トマホークの廃棄も盛り込まれる見通し。ただ、東アジアでは北朝鮮の核・ミサイル開発や中国の軍事力拡大を踏まえ、他の核・通常兵力で抑止力を維持する方針だ。 
(引用終り)

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