王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

はやぶさ、13日夜帰還

2010-06-13 07:09:09 | 社会
はやぶさ、13日夜帰還=豪州にカプセル落下―小惑星まで往復7年、故障越え(時事通信) - goo ニュース

小惑星「イトカワ」へ往復7年掛けて今地球に帰還する探査機「はやぶさ」ですが今夜11時頃大気圏に突入するようです。
その直前イトカワの砂が入っている可能性のあるカプセルを放出する予定。
本体は燃え尽きてしまうが耐熱カプセルはオーストラリアの砂漠に落下の予定で回収班40名が待ち構えている。
とてもその結果がわかるまで起きていられないので今書いておきます。

これまでにさんざん故障に見舞われ行方不明になった時期もあったそうです。
物古びると「仏性」とか「人格」を生じると言われてますが、爺はこの言葉が好きです。
ロボット機器が工場に導入されると「ももえ」とか「じゅんこ」なんて名付けて丁寧に磨いて大切にするのも「巧みの技」を心底感心する日本人の(世界に)珍しい心栄えだそうです。

下の参考記事にトラブルのいろいろが挙げてあります。
故障したエンジンの二台を電気的に繋ぎ機能する1台に仕立て直したそうで、その起動の際は「はやぶさ」側の電圧を下げなければいけないのですが、それを指示する方法がなかったそうです。なんと「はやぶさ」は自ら機の電圧を下げエンジン起動に成功したそうです。予め組み込んだ人工頭脳(電気回路)が機能したとも祈りが通じたとも思えます。
何だか良い話だなー。

カプセルの回収が出来て中に「砂」でも入っていると良いですね。


時事通信:
小惑星「イトカワ」への往復7年の旅路を終え、探査機「はやぶさ」が13日午後11時前、地球に帰還する。相次ぐ故障をエンジニアの機転で乗り切り、イトカワの砂が入っている可能性がある耐熱カプセルをオーストラリアの砂漠に落下させる。燃料不足で本体も大気圏に突入し、燃え尽きてしまうが、その前の同日夕方には、M5ロケットで旅立った鹿児島・内之浦の南方上空を通過する。最後は地球の白黒画像撮影を試みる見通しだ。

 はやぶさは当初、微力だが燃費が良いイオン噴射エンジンによる惑星間航行実験が最大の目的だった。4台で計1000時間運転という目標を達成し、2005年秋、地球と火星の間にあるイトカワに到着した前後、3台ある姿勢制御装置のうち2台が故障。さらに、イトカワへの着陸・離陸を2回ずつ行った直後、ガス噴射エンジンの化学燃料が大量に漏れた。

 姿勢が乱れてアンテナを地球に向けられなくなり、約2カ月間通信が途絶。宇宙航空研究開発機構の責任者、川口淳一郎教授は地球帰還を3年延期し、運用チームは神社にお参りまでして通信回復を待った。かろうじてつながった際、イオンエンジン担当の国中均教授やNECの堀内康男シニアマネジャーらは、思い切った手段を取った。燃料のキセノンガスをイオン化するのではなく、直接噴射して姿勢を立て直したのだ。

 しかし、昨年11月にはついに1台しか動かなくなった。地球帰還には2台必要。ここで堀内さんが周到に用意していた電気回路が生きる。同エンジンは1台ごとにイオン発生源と電気的な中和器の組み合わせで動くが、まだ動くイオン発生源と中和器をつなぎ、2台目に仕立て上げた。 (引用終わり)

写真:カプセルを放出するはやぶさの想像画像

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