事前に自民党派閥の政治資金パーティーを巡る政治資金規正法違反事件で、東京地検特捜部は、同法違反(不記載、虚偽記入)容疑で「清和政策研究会」(安倍派)と「志帥(しすい)会」(二階派)の事務所を捜索するとの情報が出ていたためTVニュースの番組は両方の事務所前にマスコミ陣が大勢カメラを担いで待機している様子を流していました。昼のニュースも同様で、二階派の事務所には女性の検察官?を先頭に事務所に入る特捜部の姿を映していました。
国民目線では「長年の裏金造りの構造的仕組みの解明」と「関係閣僚や議員迄広く逮捕に繋げて欲しい」との期待に対して、元検察官の弁護士の中には「国会議員の逮捕にまで及ぶには敷居が低くはない(なかなか難しい?)」と語っていました。政治学者は「この際、政治資金規正法の見直しを考えるべき」と声が上がっています。
「泥棒にお巡りさんをやらせたら泥棒が捕まるわけがない」との冗談では有りませんが、国会議員に「規正法の改正」等任せたら、「裏金が無くなるわけが無い」と考えなければいけませんね。
そこまで踏み込むには首相が誰であるにせよ、「政治生命を懸けなければ出来そうも有りません」。
押収した資料の中から「宝物の様な裏金のメモや裏帳簿のコピー」でも出てくると良いのですが。
身に覚えのある代議連中は眠れない年末を迎えそうです。
写真:安倍派の事務所があるビルから出る東京地検特捜部の車両(19日午後、東京都千代田区で)=関口寛人撮影© 読売新聞
読売新聞オンライン:
自民党派閥の政治資金パーティーを巡る政治資金規正法違反事件で、東京地検特捜部は19日、同法違反(不記載、虚偽記入)容疑で「清和政策研究会」(安倍派)と「志帥(しすい)会」(二階派)の事務所を捜索した。2018~22年の5年間で安倍派では約5億円、二階派では計1億円超の収入について政治資金収支報告書に記載していなかった疑いがあり、特捜部は、押収した資料を分析するなどして実態解明を目指す。
安倍派、二階派の会計責任者は特捜部の任意の事情聴取に対し、収支報告書への不記載を認めているとされ、特捜部は両派の会計責任者の立件を検討している。
一連の疑惑は、最大派閥の安倍派(所属議員99人)と第5派閥の二階派(同40人)の2ルートで、強制捜査が行われる事態に発展した。特捜部が自民党の派閥を強制捜査したのは、04年に判明した日本歯科医師会側から旧橋本派(現茂木派)への1億円ヤミ献金事件以来とみられる。
この日の捜索は午前10時頃に開始。東京都千代田区にある両派の事務所に、それぞれ特捜部の係官ら約20人が入った。捜索は、安倍派で午後3時頃まで、二階派では夕方頃まで続いた。
関係者によると、安倍派では、パーティー券販売のノルマ超過分を議員側に現金でキックバック(還流)。派閥側の収支報告書には、ノルマ超過分の収入と議員側への還流分の支出がいずれも記載されていなかった。
議員側の収支報告書にも還流分の収入が記載されておらず、裏金化されていたとみられる。還流分は、同法の公訴時効にかからない22年までの5年間で計5億円規模に上るとされる。
二階派でも安倍派と同様に還流させていたが、派閥側の支出と議員側の収入には記載されていたという。ただ、二階派ではパーティー収入を実際よりも少なく収支報告書に記載していたとされ、その不記載額は5年間で1億円超とみられる。
二階派の会計責任者が、本来のパーティー収入総額から一部を除外して記載した疑いがあり、除外分が派閥内部で裏金化されていた可能性がある。
特捜部は、安倍派で高額な還流を受けていた議員本人への事情聴取を始めている。事務総長経験者ら派閥幹部も聴取対象に含まれているとみられる。
特捜部の事情聴取を受けた複数の安倍派議員は還流を受けたことを認めつつ、「還流分は党からの『政策活動費』で、収支報告書に記載する必要はないと派閥側から言われた」と説明していることも判明した。特捜部は議員への聴取を続け、還流の経緯について詳しく捜査する。
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