僕の脳裏にふとセピア色の光景が浮かんで来る事がある
私鉄沿線のちっぽけな駅、ひなびた商店街、そして喧騒のパチンコ屋
うどんの匂い漂う商店街を肩を落として歩く記憶の中の自分
10代最後の年 大阪
将来に何の夢も目標も抱いていなかった
周りの人間に流されるように大阪にやって来て
大阪で得た物は挫折と敗北感だけだった
二度の受験に失敗して
二十歳前にして酒に溺れていた。
毎日パチンコ屋通いとアパートでのひきこもり
そんな時、T君と出会った
T君は文無しの僕によく奢ってくれた
「そんなんや、あかんやん・・・」
気の小さなT君は小声で僕に説教をした
ごちそうをよばれてる僕は
「そうやなぁ~えへへ」とおあいそを言った
内心・・・
(どうでもええやん・・めしさへ食わしてもろうたら)
・・・と思っていた。
私鉄沿線のちっぽけな駅、ひなびた商店街、そして喧騒のパチンコ屋
うどんの匂い漂う商店街を肩を落として歩く記憶の中の自分
10代最後の年 大阪
将来に何の夢も目標も抱いていなかった
周りの人間に流されるように大阪にやって来て
大阪で得た物は挫折と敗北感だけだった
二度の受験に失敗して
二十歳前にして酒に溺れていた。
毎日パチンコ屋通いとアパートでのひきこもり

そんな時、T君と出会った
T君は文無しの僕によく奢ってくれた
「そんなんや、あかんやん・・・」
気の小さなT君は小声で僕に説教をした
ごちそうをよばれてる僕は
「そうやなぁ~えへへ」とおあいそを言った

内心・・・
(どうでもええやん・・めしさへ食わしてもろうたら)
・・・と思っていた。
