10代の終わり頃立派なニート生活を送っていた
毎日のように京都に出かけては帰りにこの場所に佇んでいた。
あの頃はいったい何を考えていたんだろうか
将来の不安や現状の不甲斐なさを嘆いていたのかな
京都に行ってこの場所に来るとそんな頃の自分に出会えるような・・・
(あっ!おったおったあほ面のわしがいた。確かに若い頃のわしじゃ)
(またパチンコ屋で負けた帰りやな)
(鴨川を見下ろしてため息ついとる)
(そんな過去の自分に現代の自分が声をかける・・・)
ポンポン
「は、はい、なんですか?」
「僕、誰か分かる?」
「えっ!分かりませんよ、あんた誰ですか」
「お前やお前!30年後のお前だよ」
「ええ~~そう言えばそのような・・・」
「他人が知らない僕の事知ってますか?」
「あれがあれでこれがこれやろ?」
「ああやっぱりこのおっさんは未来のわしか」
「もうパチンコは辞めた方がええぞ、この先もろくな目に合わへんからな」
「それに酒は少々はええがタバコはあかんな」
「心配せんでもあと30年はなんとかなってるから」
「お前・・わし?みたいな、あほんだらでもどうにか暮らしていけるんやから世の中ちょろいもんや」
「ああそれと・・・」
とか言って
30年前のわしにアドバイスしてみたい
・・・
こんな事しとらんと
仕事せにゃ