メモリーと称していつもしゅもないもん書いてるけど
思い出して見ると
20歳までの大阪、京都での暮らし
20歳から東京、銀座に赤坂、渋谷
あんな最果ての田舎もん育ちにしたら、ようもまあ都会ばかりを移って来たか
これも働きもんの親父がいてくれたから
親父は内心・・
（こいつはどうもならんな）
・・と思いながらも
仕送りをしてくれた。
僕が社会人になった頃から家業が傾きだしたけど
この間、もう一つ忘れられない都会がある
神戸だ
震災までうちの田舎の港から直通のフェリーが神戸まで就航していて
夕方5時に田舎の港を出た船は夜の10時半に神戸港に着いた
小さな船がポンポンポンと行き交う田舎の港から
外国船や大型の貨物船がボーボーと汽笛を鳴らしながら交差する大都会の港に
港から眺める神戸の夜景は宝石を撒き散らかした不夜城の様だった
神戸の私立大学の推薦試験受けたけど不合格だった
19歳の頃、加古川の神戸製鋼に外部業者のアルバイトで行った事があって
「おたくらもうちの工場の昼飯、美味いから食べておいで」と
製鋼の社員の方に言われて食堂に行ったら昼飯代が50円で
飯に麦が混じっていたか忘れたけど
おかずがタクアンと大豆の煮たのだけだった
その時、
（戦時中かい！）
と思った
確か昭和５６年
神戸博にも行ったな
つまんなかったけど
神戸は幼なじみがいっぱい暮らしてるんだよな
今は神戸は通過するだけだけど
もう船から神戸の夜景を見る事は無いだろうな
