これは暗い・・
めちゃんこ暗い内容だ
「おしん」もぶっとびだ
10歳の孤児ミサエは新潟の遠い親戚の家から北海道の根室にやられて
血の繋がらない畜産農家で猫以下の扱いで?過酷な労働を強いられる
その家には同じ年代の子供二人がいてその母親にいびり倒される
初日にミサエは両手両膝を床について頭を下げて
「よろしくお願いします」と挨拶するんだが
その家のおにババに・・
「挨拶ってのはこうするんだよ!」
と頭を床に押し付けられて
「これから身を粉にして働きます、どうぞよろしくお願いします・・」
「って言うんだよ」
と怒鳴られる
もうこれでもかっ!・・
と言うぐらい悲惨続きで途中で読むのを辞めてしまった
だいたいこの手の話ってハッピーエンドがあるんだけど
ミサエにはどんどん災難が振りかぶって来るんだ
・・・
暗いと言えば五木寛之さんの「青春の門」の織江って最後はどうなったんだろう
話には無かったけど
織江が有名歌手になって紅白歌合戦出場とかで話が終わったら良かった
花の命は短くて苦しき事のみ多かりき・・・
桜吹雪にパチンコ台を連想するのはわしだけか・・
なんだかこの時期って情緒不安定になるね
ふと昔見た光景が頭をよぎる
19歳の頃、大阪阿倍野の辻調理師学校のクーラーの室外機の掃除のアルバイトをした
屋上で何十枚もフィルターの掃除をしたら手足も作業着も真っ黒になった
ふと手を止めて眼下を見たら大阪の街が茜色に染まっていた
(わしは何しよるんやろ?何したらええんやろ)と
ふと思うた
20歳の頃、虎の門病院の屋上から東京の街を見晴らした
東京には山が無かったけど街も世間も立派に見えた
(わしは存外小さいのう、この先どっかで朽ち果てるんやろな)と
ふと思うた
ふふふ