HIROZOU

おっさんの夜明け

貧乏と辛抱

2022-05-25 11:00:22 | 

               

何気に図書館から借りた

ごく普通の明治生まれのおばあさんの半生

父親が働くのが嫌いでその上、大酒飲み

(わしみたい・・)

9歳で子守にやられて守先のばあさんに虐められる

子守先を何件か移るんだがどこでもつらい労働を強いられる

(おしんのテレビを見たそうだがおしんの奉公先がまだラクだそうだ)

その後、16歳で製糸工場の女工に

(女工時代が一番楽しかったそうだ映画の野麦峠はひどすぎると)

19歳で嫁に・・

これまた働かない亭主で3人目の子供を身籠った時に愛想をつかして別れる

まだ半分ほどしか読んで無いけど貧乏と苦労の連続を淡々と語っている

早起きは三文と得、朝寝は貧乏の先駆け

(わしゃ朝寝が大好きじゃ)

まあ明治生まれの農村なんて大体の方が大なり小なり貧乏暮らしだったんだろうけど

うちの、ばあさんくらいのお歳だな

うちのばあさんも釣り針工場に女工に行ったそうだ

工場先の監督に・・

「片手で仕事をしないで両手を使うんだよ!」

って怒られたからすぐ辞めたそうだ

うちのばあさんの偉いところは自分で商売を始めた

もんぺや手甲なんか扱う小さな店だったけど町に一軒しかなかったから繁盛した

僕は小さい頃、小遣いは皆ばあさんから貰っていた

ばあさんの金回りが良かった

ある時学校から帰るとばあさんが台所でステーキを焼いていた

僕が・・

「おばあちゃん、なんで一人で肉食べてるん?」

と聞いたら

「おばあちゃんな、糖尿病やから栄養付けなあかんねん」

言いよった

わしは高校に上がるぐらいまでずっと糖尿病は栄養不足で罹る病気やと思ってた


コメント
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