幕末の大奥の話
大奥最高位は公家出身の上臈御年寄り
その権力は大名幕閣の人事をも左右できる、この本の主人公はそんな力を持った綾小路の話
この本を読むと幕末の大奥のいろんな話が分かる
この本は11代将軍家斉から15代慶喜までの大奥の話なんだけど
家斉さんは16人の妻妾を持ち53人の子女を儲けた
政(まつりごと)をやってる暇が無いやん
子の12代家慶さんも家斉公の半分くらい子を儲けているが成人したのは13代家定公くらいだった
12代家慶公の愛妾 お琴の方は家慶公に可愛がられ家慶公との間に4人の子を儲けるが
いずれの子も成人に達していない
家慶公亡き後お琴の方は落飾して名を妙音院と名を改めるが
屋敷の改修にやって来た町民大工の幸次郎と不義密通をする
その件が世間に知れ渡り
お琴の最後はお琴の兄、新宮紀伊藩主水野忠央に首を刎ねられる(諸説あり)
だけれどお琴も哀れだよね
側室に上った時お殿さんはもう50代半ばのヨボヨボのお爺さん(江戸時代)
愛されたとしても、もう加齢臭で汚いただのスケベ爺い
その殿さんも死んでしまって大奥にやって来た大工は筋骨隆々で若々しく才知溢れる大工
大奥の女どもは皆幸次郎に目を突ける
もうお琴さんは周りが全然見えなくなってしまった
もう誰にも口説かれた事の無い生娘がホストに嵌った時と一緒
幸次郎も側室とはいえ元征夷大将軍の子を為した女に手を付けるとは
命を懸けたエッチだね
将軍の元お妾さん且つ尼のお琴さん、でもまだまだ色香むんむん
幸次郎にしてみたらお琴さんとエッチが出来たら喩え火炙りになってもええと思ったんだろうね
お互い下半身の演出効果が抜群だったんだ