こ・これは暗い内容だ
昔、図書館で借りて少し読んだんだけれどあまりに暗い内容で途中で読むのを辞めたんだけれど
また改めて読み直して見た
高校生の頃だったか「ああ野麦峠」と言う映画を見た
主演のみね、を大竹しのぶでみねのお兄さん役が地井武男だった
製糸工場に女工に出てその過酷な労働環境に体を蝕まれ結核に罹ってしまったみね
余命いかばかりかも無いみねの体を背中にしょって野麦峠を超える兄
製糸工場の労働時間は朝5時から夜10時まで働かされる工場もあり
タコ部屋の様な女工部屋は感染症が流行りやすく絶えず女工の脱走劇が繰り返される
しかし彼女達は親の借金で雁字搦めに縛られていて逃れることは出来ない
それにしてもこの本に描かれている明治から昭和の初めに至る貧困、貧富の差は
凄まじいばかりだ
中には・・ホンマかな?っと思われる記述もある
大地主さんの家に職人が何人か入って地主が職人に無理を通した
地主は職人達に無理を言った手前、職人たちの褒美に小作人の娘3姉妹に夜伽を命じる
娘たちを宛がう様に言われた小作人の親父
断った小作人は小作地を奪われてしまう
こんな理不尽な話がこの本の中にてんこ盛りだ