実家は築・・何年だろう?
戦後すぐに建てられた家で調度品もほとんどその時のまま
だだっ広くて薄暗い誰もいない家に入ると
それこそ、もう怖くて怖くて
古い仏壇に神棚、床の間の七福神の宝船、色あせたボロ雑巾の様な掛け軸
帽子?の欠けた布袋様が不気味に笑いかける
止まったままの手巻きの柱時計に姉が弾いていた電子オルガン
その時、時計ボンボンと鳴ってオルガンから音がした日にゃ~
おしっこちびる所の話しじゃ無い
(じぃちゃん、出てくんなよ)
と念じながらあちこちの灯りを点ける
外の便所なんかに入った時なんて
ふりかえると、ばぁちゃんが立っていそうで決してふりかえらない
お隣の家も無人だ
僕をかわいがってくれたおばぁさん一人暮らしだった
数年前に亡くなったが
「ひろ造ちゃん」とか言って
今しも隣りのおばぁさんが裏木戸を開けて入って来るんじゃなかろうか
とかびくびく怯えながら
スリリングな大晦日を迎える
そんな事よりコンビニも無いし商店も空いてない
いったい正月の食い物どうにかしないと
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