HIROZOU

おっさんの夜明け

花が散る

2022-04-08 08:35:58 | Weblog

       

花の命は短くて苦しき事のみ多かりき・・・

桜吹雪にパチンコ台を連想するのはわしだけか・・

なんだかこの時期って情緒不安定になるね

ふと昔見た光景が頭をよぎる

19歳の頃、大阪阿倍野の辻調理師学校のクーラーの室外機の掃除のアルバイトをした

屋上で何十枚もフィルターの掃除をしたら手足も作業着も真っ黒になった

ふと手を止めて眼下を見たら大阪の街が茜色に染まっていた

(わしは何しよるんやろ?何したらええんやろ)と

ふと思うた

20歳の頃、虎の門病院の屋上から東京の街を見晴らした

東京には山が無かったけど街も世間も立派に見えた

(わしは存外小さいのう、この先どっかで朽ち果てるんやろな)と

ふと思うた

ふふふ




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仕事せにゃ

2022-04-06 07:11:00 | グチ

なんだか還暦を迎えてから生活全般的にやる気が出ない・・

仕事はもう3年ほど前からだけど

還暦なんて一昔前ならご隠居さんやん

サザエさんとこの波平さんなんか確かまだ還暦になって無かった

ふぅ~~~

有線から流れてくる島倉千代子はええな

さあ、のそのそと仕事の用意しよか

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黄色いバス

2022-04-04 07:17:27 | メモリー

      

何気に図書館で借りた

はとバスの話

両親を東京に呼んで3人で、はとバスに乗ったのはもう何年前だったか

新幹線で上京した両親と東京駅で待ち合わせた

田舎の無人駅じゃ無いんだから東京駅で待ち合わせても落ち合う場所を決めてなかったから

なかなか会えなくて何度か呼び出しのアナウンスをしてもらって

1時間以上かかってようやく会えたんだ

もちろん携帯電話なんて無い時代

田舎者の年寄り夫婦が心細がってるんだと思うと気が焦った・・・

ってもう僕もそんな歳やん

バスに乗って両親の後ろの席に座ったら僕の後ろの席に

同じように上京した両親を呼んで、はとバスで東京見物をさせている同じ年ぐらいの女性がいた

あの頃は田舎から親が出てくると、はとバスに乗せるのがポピュラーだった

「ここはなあ皇居やけんど陛下はここにはおらんがや」

「あいはなあ不二家にいっぺん入ったけんど値段が高いきにそれっきりや」

あい=自分

たまに知った場所を通ると親に説明するんだけど

田舎者丸出しの方言を他人に聞かれると恥ずかしいからぼそぼそと話した

後ろの席の女性もぼそぼそと親に説明してた

今となってはどんなコースを走ったか記憶にないけど

その日の晩飯は銀座のすし屋に入った

親父が・・

「わしは銀座で寿司を食ってるんだな」

とぽつりと言った

母親が千疋屋に入って田舎のみかん山で作っているポンカンの値段を見て

「たまるか!ポンカン一つ300円で売っとる」

と驚いた

そう言えばこの日がうちの両親共、東京に初めて出てきたんだ

たぶん夫婦で旅に出たのも初めてだったんだろう

その晩は無理をして赤坂プリンスホテルに部屋を取った

大きな窓の眼下に東京の夜景がまたたいてた

僕が生前の両親にした最初で最後の親孝行

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