よかよか写真&カメラ

 撮影できて良かった写真・楽しいカメラ達を記録していきたいと
思います。

ソリゴール400mmF8

2014-01-18 23:52:41 | その他いろいろとワンダフル

 ソリゴール400mmF8


 「機械は同じ仕事をするのなら単純なほうが偉い」とつねづね思ってはいるのですが実はついつい大げさで
複雑なもののほうが良いような気がしてしまいますね(^^)。
ローテクなものほど壊れるところがなく、どんな悪条件にもへこたれずに動いてくれそうではあるのですが。

そんな私が最近知ったのがミランダから発売されていたソリゴール400mmF8です。
レンズ構成は前玉に色消しレンズ張り合わせの一群二枚というシンプルさ!。
たった一枚のレンズでどれだけ写るのか?という疑問以前にそのシンプルすぎるレンズ構成に萌え萌えです。
前述のズームレンズが16枚もガラスを詰め込んでいたことを考えると、ソリゴールのストイックさを
ぜひとも試してみたくなるではありませんか。

レンズというよりも、昔のお殿様が「民のかまどはにぎわいけるにや」といって天守閣から覗いていたような
とおめがね感爆発のデザインです。長さは400mmレンズやから40cmくらいあるという真面目さです。
口径はΦ58mmなのでタクマーのフードでもつければ良いかしら?
絞りは実絞りで開放がF8ですから絞る余裕などクスリにしたくてもありません。
最短撮影距離は望遠レンズでもちとつらい10mもあります。
セルフタイマー撮影ではダッシュが不可欠ですね(^^)ゞ。

昭和45年のカメラショーカタログによりますと、マウント・フード付きで定価12,000円です。
実売はおそらく9,800円くらいだったのではないでしょうか。
交換マウントはTマウントでなかなかにロープライス&コンビニエンスなシステムです。
まるでサランラップの芯みたいなレンズ鏡筒に敬意を表しまして軽量ボディでいくことにしましょう。
ブレをふせぎたいのでミラーアップもできるボディという条件にあてはめまして、ミノルタSR-1sに装着して
出撃であります(^^)。


 ミノルタSR-1S ソリゴール400mmF8 1/125 開放 ベルビア100F

 雪化粧をしました伊吹山です。実は「ミラーアップできる軽量ボディ」で選択したSR-1sというチョイスが
大失敗で、ファインダーが暗くてピントもなにもわかったものではありません。
センターのスプリットイメージも真っ黒になってなにがなにやらという感じです。
また、旅行先での撮影で持参した三脚がチャチで、見た目でもブレを止め切れていないのがわかります。

すなおに重量ボディで震動を抑え込むX-1かアキュートマットのXDにすればよかったなあ・・。
いくら思っても持ってきてませんから後悔先に立たずです。
なんとかミラーアップとレリーズを併用して撮影しましたが微ブレがおさえきれていませんね(TT)。


 ミノルタSR-1S ソリゴール400mmF8 1/250 F11 ベルビア100F

 比較のためにいつもの明石海峡でも撮影してみました。当日は少しもやがかっていたのですが
やっぱりぶれてピントもイマイチです。前回の伊吹山のときより一段絞れたし、シャッタースピードも
一段早いので油断してしまいました(^^;)。
紫外線の影響も受けまくって青かぶりぽいのですがせっかくの一枚玉レンズにUVフィルターをつけるのは
なんか抵抗がありますねえ。

でも、まあ、前向きにとらえるなら、いくらエキスポ70をやっていた昭和45年でも一万円以下で
400mmの写真を撮影できるレンズを供給していたというミランダの心意気は素晴らしいですね。

カラーなら気になる色収差も、当時ならモノクロのトライXやネオパンSSSなどが使用されることが
前提だったでしょうから全然問題ないわけです。

次回はプレスト400でもいれて大きいほうの三脚でブレにくそうなF4あたりで撮影してみることにしましょう。
ファインダーもSR-1sより圧倒的に明るいですしね。
あ、でもその前にTマウントのニコン用を購入しないと・・・(^^)。


コメント (2)
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