ライカM5 ズミクロン50mmF2
1971年発売の「大ライカ」「独創のカメラ・ライカを持てばシャッターチャンスは巨大である」
というシュミット商会さんのキャッチコピーで有名なライカM5です。
当時の代理店のシュミットさん的には「偉大なカメラ」という意味で「大ライカ」と宣伝していたのでしょうが・・・
従来のM4と比較して物理的に「大きなボディのライカ」ととらえた人が多かったのでしょう。
それまでのライカファンには拒否反応を示した方が多かったようですね。
大きくて四角くなったので、口さがのない某有名なライカ使いの方などは
「これはキヤノネットライカだ!」とくさしていたとか・・。
ところが「キヤノネットに似ている」と言われると私には賞賛しているように聞こえます。
というのも、わが家の最初のカメラがキヤノネットQL19だったからです(^^)。
実は先日私もようやく子宝に恵まれることができました(^0^)。喜び勇んで「親バカメラ」に邁進中なのですが
わが身が赤ん坊のころの写真と比べて「どれくらい似ているか?」確認したいのが人情というものです。
そこで父親が撮ってくれていた写真を引っ張り出してきますと・・・当時のことゆえまだまだモノクロが多いのですが
プリントの美しさにたまげました。もちろん父が自分でプリントしていたわけはなく、近所のカメラ店で
お願いしていたはずなのですが・・・その豊富なトーンと階調の豊かさにはおどろきました。
40年くらい前には市井の個人商店に出してモノクロサービス判でも素晴らしいプリントが
得られていたというわけです。今となってはそのインフラが消失してしまったのが悔やまれますね。
そして父が使っていたカメラは何かといえば、同じく近所のカメラ屋さんに勧められて購入した
キヤノネットQL19でした。当時のベストセラーになったシャッター速度優先のEEカメラです。
カメラにはど素人だったはずの父でさえ、素晴らしい私の勇姿?を完璧に捕まえているのですから
キヤノネットが非常に良くできたファミリーカメラだったのは間違いありません(^^)。
搭載されている45mmF1.9レンズのシャープさも現在の一眼レフ用レンズなどに
劣らない素晴らしい大口径レンズの描写なのでした。
ライカM5 ズミクロン50mmF2 1/125 F5.6 ベルビア50
などとキヤノネットを思い出しながらシャッタースピード優先的にライカM5で撮影に出発です。
ファインダーのメーター横にもシャッタースピードが表示されますので、ファインダーを見ながら露出を合わせる・・
というのも実に楽ちんです。
ただ、私は最近ベルビア50なら1/125のF5.6、プロビア100Fなら1/250のF8と決めて
そこからちょこちょこ調整という撮り方をしていますのでせっかくの露出計もあんまりありがたくありません。
それよりもシャッターダイヤルが大きくて回しやすいのがありがたいですね。
キヤノンEF(EOSのレンズじゃありませんよ)以外に同じレイアウトのシャッターダイヤル
がないのが不思議なくらい使いやすいです。ますます「キヤノネットライカ」感が・・・(^^;)。
ライカM5 ズミクロン50mmF2 1/30 開放 ベルビア50
装着レンズは天下のズミクロン様なので開放から完璧超人です。
開放絞りなのに猫の瞳の鋭さがより際立って恐いくらいですね(^^)。
いったいこの「大ライカ」さまがどれくらいの値段で販売されていたのかといいますと・・・
1971年のシュミット商会の広告ではズミクロン50mmF2付きでなんと345,000円です。
もう変動相場製に移行しており、「入荷時の為替レートにより計算されます」と断り書きがあります。
ちなみに1970年のカメラショーカタログでは、ニコン フォトミックFTnが50mmF2付きで72,200円。
ペンタックスSPが55mmF1.8付きで42,000円。
ニューキヤノネットQL17が40mmF1.7搭載で25,000円です。
どちらにしても値段が「大ライカ」すぎますね(^^;)。
毀誉褒貶のまことに激しいM5でしたが、発売から40年以上たって私でも買えるぐらいの
「小ライカ」な値段になりました。
これからは父親にならってキヤノネット的に楽しんでみようかと思っています。
1971年発売の「大ライカ」「独創のカメラ・ライカを持てばシャッターチャンスは巨大である」
というシュミット商会さんのキャッチコピーで有名なライカM5です。
当時の代理店のシュミットさん的には「偉大なカメラ」という意味で「大ライカ」と宣伝していたのでしょうが・・・
従来のM4と比較して物理的に「大きなボディのライカ」ととらえた人が多かったのでしょう。
それまでのライカファンには拒否反応を示した方が多かったようですね。
大きくて四角くなったので、口さがのない某有名なライカ使いの方などは
「これはキヤノネットライカだ!」とくさしていたとか・・。
ところが「キヤノネットに似ている」と言われると私には賞賛しているように聞こえます。
というのも、わが家の最初のカメラがキヤノネットQL19だったからです(^^)。
実は先日私もようやく子宝に恵まれることができました(^0^)。喜び勇んで「親バカメラ」に邁進中なのですが
わが身が赤ん坊のころの写真と比べて「どれくらい似ているか?」確認したいのが人情というものです。
そこで父親が撮ってくれていた写真を引っ張り出してきますと・・・当時のことゆえまだまだモノクロが多いのですが
プリントの美しさにたまげました。もちろん父が自分でプリントしていたわけはなく、近所のカメラ店で
お願いしていたはずなのですが・・・その豊富なトーンと階調の豊かさにはおどろきました。
40年くらい前には市井の個人商店に出してモノクロサービス判でも素晴らしいプリントが
得られていたというわけです。今となってはそのインフラが消失してしまったのが悔やまれますね。
そして父が使っていたカメラは何かといえば、同じく近所のカメラ屋さんに勧められて購入した
キヤノネットQL19でした。当時のベストセラーになったシャッター速度優先のEEカメラです。
カメラにはど素人だったはずの父でさえ、素晴らしい私の勇姿?を完璧に捕まえているのですから
キヤノネットが非常に良くできたファミリーカメラだったのは間違いありません(^^)。
搭載されている45mmF1.9レンズのシャープさも現在の一眼レフ用レンズなどに
劣らない素晴らしい大口径レンズの描写なのでした。
ライカM5 ズミクロン50mmF2 1/125 F5.6 ベルビア50
などとキヤノネットを思い出しながらシャッタースピード優先的にライカM5で撮影に出発です。
ファインダーのメーター横にもシャッタースピードが表示されますので、ファインダーを見ながら露出を合わせる・・
というのも実に楽ちんです。
ただ、私は最近ベルビア50なら1/125のF5.6、プロビア100Fなら1/250のF8と決めて
そこからちょこちょこ調整という撮り方をしていますのでせっかくの露出計もあんまりありがたくありません。
それよりもシャッターダイヤルが大きくて回しやすいのがありがたいですね。
キヤノンEF(EOSのレンズじゃありませんよ)以外に同じレイアウトのシャッターダイヤル
がないのが不思議なくらい使いやすいです。ますます「キヤノネットライカ」感が・・・(^^;)。
ライカM5 ズミクロン50mmF2 1/30 開放 ベルビア50
装着レンズは天下のズミクロン様なので開放から完璧超人です。
開放絞りなのに猫の瞳の鋭さがより際立って恐いくらいですね(^^)。
いったいこの「大ライカ」さまがどれくらいの値段で販売されていたのかといいますと・・・
1971年のシュミット商会の広告ではズミクロン50mmF2付きでなんと345,000円です。
もう変動相場製に移行しており、「入荷時の為替レートにより計算されます」と断り書きがあります。
ちなみに1970年のカメラショーカタログでは、ニコン フォトミックFTnが50mmF2付きで72,200円。
ペンタックスSPが55mmF1.8付きで42,000円。
ニューキヤノネットQL17が40mmF1.7搭載で25,000円です。
どちらにしても値段が「大ライカ」すぎますね(^^;)。
毀誉褒貶のまことに激しいM5でしたが、発売から40年以上たって私でも買えるぐらいの
「小ライカ」な値段になりました。
これからは父親にならってキヤノネット的に楽しんでみようかと思っています。
これを契機に機材精進が進まれるかと思うと,更に目出度い(。☆\(▼▼;)
殊にM5とは誠に目出度いご精進です.
カメラ心が付き始めた昭和50年代には別格と言える程の高級機,とても現実の物とは思えませんでした.
最近は確かに頑張ればなんとかなりそうな価格の個体も見掛けて,ぐらっと来そうな所を耐えています.
とても奇麗なクローム,2ラグ.
すばらしい,惚れ惚れします.
操作方法はだいたいCLやCLEで想像つくのだけど,精度が凄いのでしょうね.
M4-2とM3,それも日頃使い込んでるとは言えない状況でM5御大にも手を出すのは戒めています.
ああ,でもファインダーでシャッター速度確認できるのはいいなあ.
いや,ヘキサーRFもあるから我慢だ...
ウェツラーのズミクロンも良いですねえ.当家のカナダは軽いのでCLと愛用していますが,
やっぱ質感はそっちなんでしょうねえ...鮮鋭さも息をのむほどです.
マミヤセコール50/2とどこがちゃうのかなあ..やっぱちゃうんですよねえ...
取り敢えず,お祝いを申し上げます.(どっちにも)
いつもコメントありがとうございます。
M5はシルバー&初期型2ラグと一番安いであろう組み合わせで探したところ、良い出物がありましたのでつい購入してしまった次第です。おっしゃるとおり発売時はカメラとも思えない値段だったんですね(^^;)。
いろいろ言われる機械ですが、普通に使えばきちんとM型として使えます。特に大きなシャッターダイヤルは普通のMより3倍使いやすいですよ。私的には露出計よりシャッターダイヤルでM5を選ばれても十分選択理由になると思う今日この頃です(^^)ゞ。