オリンパスMー1 ズイコー100mmF2.8
先日久しぶりに撮りためた写真を整理しておりました。そこで出てまいりました
7年前の自分の写真を見て驚きました。ええっ!これは誰だ?
来ている服は同じなのにっ!(←カメラにかまけて服を買っていません(^^;))。
人間としてぜんぜん成長していないのに、顔つきだけは劣化しております。
白髪も増えてますしね。
そこでふと思いました。私のカメラコレクションでももっとも古くから
行動をともにしているのがオリンパスOM-1Nです。
およそ30年前に中古で購入してから、ずっと良き相棒なわけですが・・
OM-1Nというくらいですから、NEWになる前にはOM-1、その前はOがない
ただのM-1だったわけです。M-1の発売が1972年。OM-1Nにマイナーチェンジされるのが
1979年ですからその差はちょうど7年です。
もちろんマイナーチェンジですからスペック的には改良されているわけですが・・
設計者の米谷さんの意図が一番素直に反映されているであろう最初期のM-1が
俄然気になりだしました!
そして今回縁がありまして、巻き戻しクラッチの赤指標が四角い
最初期と思われるM-1が我が家にやってきたのです(^0^)!
オリンパスMー1 ズイコー100mmF2.8 1/125 F5.6 ベルビア50
オリンパスのOMといえば私のメインマシンなので、まるで
長い旅行から帰ってきて畳の上でひっくり返り
「あ~、やっぱりうちがいちばんええわ~」とふにゃふにゃしているごとく
落ち着いて撮影してしまいます。
お供のレンズはこれまたM-1発売と同時期の「M-SYSTEM」銘の
ズイコー100mmF2.8です。数あるズイコーレンズの中でも40mmF2の
次にお気に入りのレンズです。期待にたがわぬキレとボケの良さです。
オリンパスMー1 ズイコー100mmF2.8 1/1000 開放 ベルビア50
購入時より、1-10の方眼マットスクリーンが装着されておりました。
M-1は標準のスクリーンは1-1マイクロマットなわけですが、おかげで
全面マットでのピント合わせですので、100mmのレンズでは相性がバッチリです。
オリンパスMー1 ズイコー100mmF2.8 1/125 F5.6 ベルビア50
たわわに実った稲穂を雀どもから守る、生首の案山子さんです。
首からの流血を模したかのようにはためく赤い布も迫力です。
夜中のドライブ中にヘッドライトに浮かび上がった日には
ハンドル操作を誤ってしまいそうな・・(^^;)。
オリンパスMー1 ズイコー100mmF2.8 1/125 F5.6 ベルビア50
今年は地元ですのに行ったことのなかった垂水の
海神社のお祭りに行かせていただきました。
キラキラ光る御神輿と布団太鼓です。
ズイコー100mmF2.8の光の丸め感が素晴らしく
発揮されていてうれしいですね。
オリンパスMー1 ズイコー100mmF2.8 1/125 F5.6 ベルビア50
西に明石海峡大橋を望みながら出番を待つ船たちです。
旗を立てたフネというのは萌えますね~(^^)。
オリンパスMー1 ズイコー100mmF2.8 1/125 F5.6 ベルビア50
神社より御神輿が御座船に向かいます。
平日に堂々と国道二号線を通行止めにしてさすがのご威光です。
もっとも国道が神社より後からできているでしょうから
従うのは国道を通るクルマたちに決まっておりますが(^^)。
オリンパスMー1 ズイコー100mmF2.8 1/125 F5.6 ベルビア50
いよいよ御神輿が御座船に乗り込まれまして出発です。
全面マットのスクリーンのおかげもありまして
ピント合わせが非常に容易でフレーミングに集中できます。
レンズが小型で、ボディの小ささにベストマッチングです。
縦位置でもホールディングが良いのも大助かりです(^^)。
オリンパスMー1 ズイコー100mmF2.8 1/125 F5.6 ベルビア50
フネの名前も「海神丸」です。御座船専用船なのでしょうか?
ご自分のフネを持たれている神様は全国的にも
珍しいのではないでしょうか?
オリンパスMー1 ズイコー100mmF2.8 1/125 F5.6 ベルビア50
お祭りのもうひとつの主役ともいうべき布団太鼓の故事来歴いわれ因縁の解説です。
まさに継続は力なり、グローバル化よりガラパゴス化万歳ですね。
オリンパスMー1 ズイコー100mmF2.8 1/500 開放 ベルビア50
秋の定番であるコスモスの開放絞りでの撮影です。
私がこの100mmF2.8が大好きなのはOMズイコーシリーズでも
ボケがふんわりと優しく美しいところです。
他のズイコーレンズのボケがろくなのがない・・あわわ、どれも個性的すぎる
というところもあるのですけれども(^^;)。
オリンパスMー1 ズイコー100mmF2.8 1/500 開放 ベルビア50
今回M-1で撮影してみまして、所持しているOM-1Nよりもあきらかに
「静かで&ショックが小さい」感じがいたしました。
もっとも46年も39年も昔の機械式カメラですから個体差というのも
当然考えられるわけですけれど・・
でもやはりM-1のほうがOM-1Nよりも米谷さんの理想のフィーリングを
より忠実に具現化できていた・・と考えると嬉しいではありませんか(^^)。
コメントありがとうございます。
私もM-1は長年横眼で眺めていただけだったのですが、最初期バージョンらしきことと、巻き上げレバーがOM-1Nのゴムまきのものに変えられていたのが購入の決め手になりました。オリジナルのプラスチックのやつは長いこと使いますと指が痛くなりますので・・・(^^)。
本文には個体差かも?と書いてありますが、明らかにM-1のほうがしっとりしたとろんとした感じでシャッターもミラーも走ります。たぶん部品の材質が違うのではないでしょうか?もっともライカM3も静粛なシャッター音で評判ですが、新発売時はそんなに静かでなかったと聞いたことがあります。それがメンテナンスされるたびにオリジナルより静かに整備されるほうが好まれるので変化していったとか・・。カメラ遊びは伝説も多いですから、楽しまなくちゃですが(^^)。
M-1は全く入手出来ないわけではありませんが,そこはかとなくプレミア価格もあり,OM-1があればまあいっか,と毎回見送っておりましたが,ジェントルな作動とのこと,読み捨てなりませんね...煩悩がまた増えてしまいました.OM-1自体が柔らかな作動ですので,M-1は余程の代物なのでしょう.勿論個体差も十分納得しており,訴えたりは致しませんので...
100/2.8は素晴らしいレンズですね.同クラス他社レンズを入手する度に比較試写に連れ出すのですが,OM100に勝るレンズは皆無に等しいです.後ボケは気にしたことがありませんけど,そういう効用もあるのですね.節穴でした.
これまたMシステムとのこと,珍品です.M-1を持っていないので見掛けても見送っていましたが...羨ましい限りです.偶々Mシステムのベローズだけうちにあります.蛇腹がボロボロで仕方なくOMの蛇腹に交換.ダブルレリーズもバネが飛び出てギャグマンガのようです.
Mで揃えるのは結構遠大なことになりそうで,やっぱり手を出さない可能性が高いですが,横目で脂汗を流すことでしょう.