MDロッコール 45mmF2
最近すっかり「パンケーキレンズ」も定番になりましたね。
薄くて軽くてちょっとおしゃれ優先の標準レンズという位置付けでしょうか?
ただ、昨今の露骨にウケねらいの距離指標もなんにもないズンベラボンのデジタルレンズには違和感を感じます。
通常の標準ズームレンズではなく「このレンズが良くて買ったんだ」という所有欲を満足させるパワーは
重要だと思うのですが。もともと50mmクラスとくらべて40mmクラスは前玉が小さいので
スタイル上も押し出しの弱いものが多いです。
冷静に見ればF値も平凡で最短撮影距離も遠いものが多く、メーカーも「とりあえず小型軽量の需要もあるやろうし
できるだけコストかけずに作っちゃおうかな?」なんて雰囲気の製品もみうけられますね(^^;)。
たいがいのレンズがカタログに掲載されている現行品のときには不人気なのに製造中止になって中古でしか手にはいらなく
なったとたんに高騰する・・というのがおきまりのパターンです。
そんな中でも比較的タマ数もあって値段もそこそこのロッコール45mmF2です。
鏡胴がプラスチックパコパコでヘリコイドのフィーリングもよろしくなく、チープさはMAXです。
距離指標も彫り文字ではなく印刷なのでヘビーに使うと文字がスレてはげたりするのです(TT)。
ただ125gという一眼用ロッコール中最軽量のウエイトはX-1のごとく重量のあるボディには
うってつけです。さいきんとみに体力が落ちてきていますのでレンズを複数持参したいときには
ついつい標準はこの45mmにしてしまったりするのでした(^^)ゞ。
X-1 MDロッコール 45mmF2 F5.6AE ベルビア50
フランスの花壇つくりでモザイカルチャーという植え方でつくられたライオンさんです。
向こうの雰囲気で造られていてリアルすぎてかなり恐いです(^^;)。
実際の撮影に使用してみますと、ミノルタらしい光の丸まった立体感のある描写です。
ボケ味もなかなかですし、ピントも開放F2で合わせやすく標準の50mmF1.7とくらべても遜色ありません。
マーケティング的に発売時はXG-Eなどと組み合わせて「小型・軽量AEお手軽セット」
で販売されていたようなので当時はレンズ単体ではなかなか評価されなかったのでしょう。
この45mmF2も、立派な鏡胴におさめられて操作フィーリングが良ければロッコール中最軽量として
ニッコール45mmF2.8Pみたいにプレミアムレンズになりえたでしょう。
そのあたりミノルタらしいといえば実にミノルタらしいレンズではありますね(^^)。
素晴らしいX-1ですね!
45mmf2は級友のものを借りて好印象だったので,5年ほど後に彼がシステムをαに変更する時に色々丸ごと譲渡していただきました.必要十分に明るく,画質も充分で,スペックで我慢する所が少なく薄型標準として実用的ですね.そのかわりMD50/1.7と大差がないサイズなのですけども.
立派な鏡胴の正反対ですけどNewMDに引き継がれていたら,Hexanon40/1.8に匹敵するサイズに収まっていたかもしれません.
どっちにしても,嵩張る道具の隙間にちょいと入れて行くのにぴったりです.
XG-Eによく似合うとは思っていましたが,ボリュームがあるX-1にこれほど合うとは.
ところでXG-Eを探しています.バリソフトロッコール85はアキュート機はソフト具合が全然わかりません.仕方ないのでSR-7を使用してます.通常マットのコンパクトAE機はXG-Eしかないでしょう.XG-SはX-7と同世代でアキュートですから.
コメントありがとうございます。
バリソフトロッコール85をお使いとは!素晴らしいですね!おっしゃるとおりアキュートマットはピントの切れは
従来型よりも劣りますよね。キレだけならSRシリーズのほうが良いのですね。
小生もMOTカメラサービスさんでSRのスクリーンをX700のスクリーンと交換するというカスタムをやっていただいたことがあるのですが、視野は明るくなったもののピントの切れは前のほうが良かったな~と思ったことがあります(^^;)。
生きのいいXG-Eが見つかると良いですね。