ミノルタX-700 NEW MD50mmF1.4
私は絞り優先AEか、マニュアル露出で撮影するのを常としております。
それでもたま~にはプログラム露出で楽をしたい・・あわわ、カメラメーカーの
露出に対するフィロソフィを感じてみたいと思うときもあるわけでして(^^)。
今回のお題は、ミノルタのマニュアルフォーカス機の
最終発展型ともいうべきX-700です。
発売は1981年(昭和56年)から2000年(平成12年)です。
実に19年というロングセラーモデルです。すごいですね!
カメラが製造中止になる理由といたしまして、もちろん「売れなくなる」
というのが一番でしょうが、ある程度の販売数が出ていても
内部の部品供給がなくなる・・ということも原因のひとつというのも
多いらしいです。ニコンのFM3もアナログメーターの確保が
できなくなったのが原因らしく・・
実際ローテクな部品で構成されていれば代替品を作るのも
そんなに困難でないはずですが、電気回路のICなどは
お手上げでしょうね。
ニコンF3などは長い製造期間中何度も電子部品の
調達がヤバくなったらしいのですが、多数のプロの愛好者の
要望もあり何とか代替品を手配して製造を続けていたとか・・
αシリーズであれだけオートフォーカスでのマシンを展開していた
ミノルタが、なぜそんなに長い時間X-700を供給していたのか?
やっぱり儲けはなくとも一定の数が継続的に販売されていた以外は
考えられないですね。
それだけ人気があったということは、純粋に
「良いカメラ」だったに違いありません!
ミノルタの最長販売記録マシンは果たしてどんな
使い心地なのでしょう(^^)?
ミノルタX-700 NEW MD50mmF1.4 プログラムAE プロビア100F
長い間探していましたシルバーのボディをようやく見つけることができました。
そんなに珍しいわけではないのですが、満足のできる程度の良いボディは
なかなか難しかったのです。帰国子女のボディなのでしょうか、AEロックつきです。
被写体はどうぶつ王国のらくださんです。MDレンズらしく
細かいところまで毛の質感が良くでておりますね。
ミノルタX-700 NEW MD50mmF1.4 プログラムAE プロビア100F
室内に入りまして、のそのそと園内を闊歩されてますゾウガメさんです。
前足と甲羅の質感が重厚でたくましいですね。
なんでも100年やそこらは平気で生きられるとか・・
人生は亀さんのようにゆっくりまったり過ごせればと
思ってしまいますね(^^)。
ミノルタX-700 NEW MD50mmF1.4 開放 AE プロビア100F
ツインで咲いているハスの花です。
MDレンズの開放描写を見てみたくて絞り優先で撮影しました。
柔らかく光を丸めてくれてミノルタらしいよかよかな描写です(^^)。
ミノルタX-700 NEW MD50mmF1.4 プログラムAE プロビア100F
先日友人と鳥取の若桜に撮影に行かせてもらったのですが
なんと行程の途中にマツダのオート三輪T1500が止まっておりました!
見た感じもピカピカで現役バリバリで大切にされておるようです。
電子部品なんてものは全く使われてないでしょうから
パーツがなくともなんとかなっているのでしょうか?
オーナーさんも維持するのは大変でしょうが・・ぜひとも末永くこの雄姿を
後世に伝えていただきたくあります。
ミノルタX-700 NEW MD50mmF1.4 プログラムAE プロビア100F
今回は「MPS=ミノルタプログラムシステム」に
敬意を表しまして、できるだけプログラムで撮影しております。
X-700は1/60秒からの高速よりのプログラムラインです。
ちなみに当時のライバルたるキヤノンAE-1プログラムは
1/8秒まで開きますから、手ブレを作らせずに撮影できる・・
ということで、自動露出という使われ方でいえば
X-700のほうが理にかなっていると申せましょう。
専用のオートエレクトロフラッシュ360PXか280PXを
使用すれば、フラッシュ撮影もプログラムのTTLダイレクト測光で使えます。
外光オートフラッシュしか使えないキヤノンAE-1プログラムとは
レベルが違うぜ!というところでしょうか(^^)。
ミノルタX-700 NEW MD50mmF1.4 プログラムAE プロビア100F
のんびりとお昼寝中の猫さんにお邪魔いたしました。
一眼レフで狙いますと二眼レフやレンジファインダーのカメラより
猫により警戒心を起こさせてしまうような気がいたします。
決して私の動きが怪しいのではないと・・信じます(^^;)。
ミノルタX-700 NEW MD50mmF1.4 プログラムAE -2補正 プロビア100F
若桜鉄道・若桜駅に保存されているC12機関車です。
これくらい真っ黒ですと、さすがのミノルタプログラムシステムでも
画面が暗いと判断してグレーの機関車にしてしまいそうなので
マイナス補正しました。
実はマイナス補正しすぎて機関車はもっと
黒く写っていたのですが・・そこはフィルムの底力です。
取り込みのときにちょっと明るめにしてごまかしました(^^;)。
ミノルタX-700 NEW MD50mmF1.4 プログラムAE プロビア100F
小さな小さなDD16機関車です。前述のC12機関車もそうですが
可愛くてローカル鉄道にはぴったりですね。
ディーゼル機関車は架線もいらないので災害時には
非常にたよりになる存在です。こちらも緊急用の意味も含め
ぜひとも末永く運用していただきたいですね。
ミノルタX-700 NEW MD50mmF1.4 プログラムAE プロビア100F
隼駅とスズキのバイクの隼とのコラボから生まれた
隼ラッピング列車です。列車と言っても一両編成ですが(^^)。
最初見たときは鬼のイラストが描いてあるのかと思いましたが
バイクのお面だったのですね。
ミノルタX-700 NEW MD50mmF1.4 プログラムAE プロビア100F
若桜町の昭和おもちゃ館に展示されている月光仮面です。
室内なので絞りはほぼ開放まで行っていると思います。
月光仮面のポーズがカッコよすぎですね!
仮面といってもサングラスをしているだけなのですが(^^)。
私もバイクで撮影に行くことは多く、カメライダーを自称しております。
月光仮面のおじさんのようにカッコよく撮影したいものですね~。
ミノルタX-700 NEW MD50mmF1.4 プログラムAE プロビア100F
同じく昭和おもちゃ館の入り口に展示されているキューピーさんです。
館長さんがキューピーさんが大好きで集められたものだとか。
製造時期によっていろいろなバリエーションがあるそうです。
色や表情の違いも楽しいですね。
肌色の微妙なグラデーションが良くでています。
さすがはMD50mmといったところです。
ミノルタX-700 NEW MD50mmF1.4 プログラムAE プロビア100F
ひとなつっこく寄ってきてくれた猫さんです。
背景に縦筋が入っているのはフィルムのキズではなく
ガラス越しの撮影だからです。
台座になっている丸太の上でのポーズの取り方といい
表情の作り方といい、かなり写真に撮られ慣れていらっしゃいますな(^^)。
ミノルタX-700 NEW MD50mmF1.4 プログラムAE +1補正 プロビア100F
今年は少し桜の開花は遅かったですね。
満開の山桜です。左右対称に枝を伸ばしてくれて
良きお姿を見せてくれてます。
今回はほとんどプログラム露出で撮影したのですが
予想以上に歩留まりが良かったのには驚きました。
ミノルタプログラムシステムおそるべしです。
私が若い頃にはプログラムよりもマニュアルで撮影するほうが
「プロっちくてカッコいい」はずだったんですが(^^)ゞ。
鬼描写の多いMDレンズが安心して自動露出で使える・・
X-700がロングセラーだった理由が少しわかった気がいたします。
中古市場にもタマ数は安く豊富に出回っております。
マニュアルフォーカス機で遊んでみたい方は
一度手にとってみる価値ありのマシンですよ(^^)。
さすがに末期モデルだけに整った描写で,MDとしてはドライかもしれませんが同時代の他社と較べると色が鮮明で肌が美しく写る,人物カラー写真向きと言われていました.
さてX-700,XD亡き後α9000が出るまでミノルタのフラッグシップを長く勤めた割には,誠に情けない価格で並んでいます.友人がMDを手放す時AEロックなしを身請けし,結局まだ値段がつくうちに転売してしまいました.その後X-600,500を経てAEロックありの所謂ニューX700をゲトして現在に至ります.
この中で一番使うのは,単4の威力,X-600だったりします.
でも,α50/1.4持っているので,敢えてnMDは求めず,50/1.2を確保しました.これも末期モデルだけあって,開放ハロが少なく良いモデルです.結局ミノルタソニー通じて58と共に最も明るいレンズの座を維持しています.
コメントありがとうございます。50mmF1.2お持ちなんですね!うらやましい・・。バージョンの違いがわかるほどの審美眼は持ち合わせてないのですが、MD50mmはどれも名玉ばかりで安心してつかえます。実はMD初期のフィルター径55mmのぶんもこの間ゲトしています。記憶が薄れないうちに撮影しなくちゃなのですがなかなか思うようにいきません(^^)ゞ。