
今年の五月より四ヶ伝稽古を始めた方がお二人いらっしゃいます。
このお点前は伝法で教科書(本)のない口伝です。
一生懸命ノ-トを作ったのがついこの間のように思われますが、
お伝えする立場になろうとは・・・
心して学び、お伝えしなければと改めて気が引き締まる思いです。
そういえば今月号の淡交タイムスに大宗匠の『口耳四寸の学』に
伝えることは禅では「教外別伝・不立文字」で表すと・・
茶道の伝法も近いものがあるのではないでしょうか。
順番をノ-トにするだけでは薄ぺらなお点前に
ノ-トを作った後のお稽古が大事だと
茶道は限りなく学べる道と改めて出会えてよかったと思います。
なお『四ヶ伝』とは、新版・茶道大辞典(淡交社)によれば
”裏千家の稽古課目、小習十六ヶ条を習得後、次に進む段階で、
茶通箱、唐物、台天目、盆点四科目をいう。
台子伝法の基礎となる点前”と記されています。