先日のお稽古で伺った折に、耳にした歌
「我仏、隣の宝、婿舅、天下の戦、人の良し悪し」
席中で話題にしてはいけない事でしが・・・。
調べてみますと、「山上宗二記 付 茶話指月集 熊倉功夫校注」
岩波文庫、青51-1 2006年に載っていました。

客人振りの事の段(p94)に
【大方、一座建立にあり。条々蜜伝来れ多し。・・・
一期に一度の参会の様に、亭主をしっして威づべきとなり。
公事の儀、世間の雑談、悉く無用なり。夢庵狂歌にいう
「我仏・・・・」この歌にて分別すべし。
茶湯雑談、数寄に入りたる事は話すべし。】と続き・・・。
”茶席では、宗教、財産、家族の愚痴、政治、ゴシップなどを
話題にしてはならない”という意味になります。
元は、室町時代の連歌師である牡丹花肖柏夢庵が、
連歌の席での訓戒としてつくられたものと考えられ、
山上宗二が茶席での客の心得として引用していたもの。
さて文中に「一期に一度の参会」とありますが、
「一期一会」を茶の湯の理念として最初に記した一文になると。
又、「一座建立」という言葉にも、
世阿弥「風姿花伝」に
「この芸とは、衆人愛敬をもて、一座建立の寿福とせり」と
これより山上宗二は茶席も同様であるといっているのでは・・・
また、「衆人愛敬」は、西郷どんの「敬天愛人」につながるかも?
どんな人も先人の教えを学び、自分のものにしていったと考えられ
いくつになっても学ぶ事は大切なことだと改めて思わされた。
今日も「名水点て」のお稽古をいたしました。
去年もお稽古したにも関わらず、新鮮に思えるという感想を頂き、
”人は忘れるから学べる”ということもあるのですからね。
「我仏、隣の宝、婿舅、天下の戦、人の良し悪し」
席中で話題にしてはいけない事でしが・・・。
調べてみますと、「山上宗二記 付 茶話指月集 熊倉功夫校注」
岩波文庫、青51-1 2006年に載っていました。

客人振りの事の段(p94)に
【大方、一座建立にあり。条々蜜伝来れ多し。・・・
一期に一度の参会の様に、亭主をしっして威づべきとなり。
公事の儀、世間の雑談、悉く無用なり。夢庵狂歌にいう
「我仏・・・・」この歌にて分別すべし。
茶湯雑談、数寄に入りたる事は話すべし。】と続き・・・。
”茶席では、宗教、財産、家族の愚痴、政治、ゴシップなどを
話題にしてはならない”という意味になります。
元は、室町時代の連歌師である牡丹花肖柏夢庵が、
連歌の席での訓戒としてつくられたものと考えられ、
山上宗二が茶席での客の心得として引用していたもの。
さて文中に「一期に一度の参会」とありますが、
「一期一会」を茶の湯の理念として最初に記した一文になると。
又、「一座建立」という言葉にも、
世阿弥「風姿花伝」に
「この芸とは、衆人愛敬をもて、一座建立の寿福とせり」と
これより山上宗二は茶席も同様であるといっているのでは・・・
また、「衆人愛敬」は、西郷どんの「敬天愛人」につながるかも?
どんな人も先人の教えを学び、自分のものにしていったと考えられ
いくつになっても学ぶ事は大切なことだと改めて思わされた。
今日も「名水点て」のお稽古をいたしました。
去年もお稽古したにも関わらず、新鮮に思えるという感想を頂き、
”人は忘れるから学べる”ということもあるのですからね。
