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MIHO MUSEUM「大徳寺龍光院 国宝 曜変天目と破草鞋」展へ

2019-04-07 22:37:23 | 美術館・博物館
3月21日から始まったMIHO MUSEUM大徳寺龍光院 国宝 曜変天目と破草鞋」展
 

京都国立博物館で見逃してしまった龍光院の耀変天目、
早々に伺いたかったのですが、友人夫妻との約束もあり先週末に。
その朝の信楽は-1.4℃と氷点下の世界で、桜の開花も遅れていたが、帰る頃
には18.9℃まで上昇し、信楽にも春の訪れを示す染井吉野も咲き始めたよう。

MIHO MUSEUMは、紫香楽町内より山の中、有名なトンネルを彩る枝垂桜も
蕾が膨らんだ程度で、HPでは見頃は4月中旬とアナウンスされております。

朝一番ならゆっくりと鑑賞できるのではとの狙いから車で着いたのは9時半前、
門が閉まっており10台ほど車が停車中、9時半丁度に開門し、駐車場へと。
同時に臨時バスも50分かけJR石山駅から着き、20数人が降りられました。
 

レセプション棟で入館料1100円を買い、500m程離れた美術館棟へ緩い上り坂
をゆっくりと歩いて向いました。本当に枝垂れ桜は蕾が膨らんだだけです。
 4/5

トンネル入り口の白の枝垂桜井l本だけが、咲きだしております。



美術棟がトンネル越しに見えてきました。
 

並んで待つと、10時の開館と同時に館内では
 

足早に、目指す国宝「龍光院曜変天目」へ、皆様考えは同じなのですね。
暗い中、照らし出された曜変、大星紋の鮮やかさに驚き・・・
曜変天目

「龍光院」は大徳寺の塔頭、黒田長政が父・黒田孝高(如水・官兵衛)の菩提を
弔うため、江月宗玩(こうげつそうがん)和尚を開祖として1606年に建立され、
江月和尚は堺の豪商で茶人の天王寺屋・津田宗及の次男の二男で、当院は
小堀遠州や松花堂昭乗らの文化人らが集まる寛永文化発信地ともなった。断絶した
天王寺屋伝来の名宝の殆ど(曜変天目、密庵咸傑墨蹟、柿栗図、油滴天目など)は
大坂夏の陣の難をくぐり抜け、龍光院へと寄進され今に伝わります。
龍光院400年の全容、受け継がれた美と法燈が明らかにされます。

Ⅰ.【龍光院二世江月宗玩】
1.木造江月宗玩座像 右京康意作 1646年
9.扁額「興宗」 松花堂昭乗筆字 17世紀
10.欠伸稿 江月宗玩筆
11.欠伸年譜草 1662年
22.書院杉戸絵(貝多羅葉図・梔子図)狩野探幽筆 17世紀
24.天目 墨書名「竜光」高取もしくは志戸呂 17世紀
25.玳瑁天目台 黒漆名「竜光」
26.扁額「蜂房蟻穴」松花堂昭乗筆字 寸松庵旧什 17世紀
29.十六羅漢図 伝一山一寧賛 伝顔輝筆 南宋~元13世紀

Ⅱ.【天王寺屋津田家】
37.羽柴秀吉書状 津田宗及宛 五月十九日 1584年
44.千利休書状 瓢庵(山上宗二宛) 桃山時代 16世紀
41.宗及茶湯日記 津田宗達・宗及・宗凡、江月宗玩筆
42.切型  津田宗達・宗及・道叱・宗凡、江月宗玩ほか 16―17世紀
切型一部

43.密庵咸傑墨蹟 璋禅人宛法語 名物南宋時代1179年 国宝
密庵咸傑墨蹟

48.油滴天目 附 螺鈿唐草文天目台 茶碗金12世紀、天目台琉球16―17世紀
油滴天目

52.大井戸茶碗(龍光院井戸) 朝鮮王朝 16世紀
53.唐物丸壺茶入(宗及丸壺) 南宋時代12-13世紀


54.唐物文琳茶入(筑紫文琳) 元-明時代14-16世紀
57.津田宗及 竹茶杓 桃山時代 16世紀
竹茶杓

Ⅲ.【紫野仏法の法脈】
「祖師と東漸」
58.六祖図 元時代 14世紀
61.一山一寧墨蹟 「南無慈悲萬行菩薩」鎌倉時代

「紫野仏法」 松花堂昭乗筆
64.喝石厳図 
65.南浦紹明墨蹟 示円妙禅尼法語 1307年 重要文化財
72.一休宗純詩偈集「狂雲集」 15-16世紀

Ⅳ.【江月宗玩ーその生涯と周辺ー】
「師 春屋宗圓」
78.春屋宗圓頂相 江月宗玩請 自賛 伝長谷川等伯筆 1605年
・・
「江月宗玩」
92.江月宗玩頂相 衆徒請 自賛 狩野探幽筆 1635年
江月宗玩頂相

103.蒙流九条袈裟 江月宗玩所用 17世紀
蒙流九条袈裟

「紫衣事件と大徳寺復興」
112.金剛般若経 蘭渓道隆筆 建長寺伝来 南宋時代13世紀 国宝

「江月の眼」
118.盆石 銘 大残雪 江月宗玩朱漆書 
119.善財童子図  13世紀

「龍光院伝来の茶道具」
131.蒔絵椿文香合 伝 本阿弥光悦作 17世紀
133.高麗刷毛目茶碗 朝鮮王朝 17世紀
135.肩衝長茶入 野々村仁清作 寸松庵旧什 17世紀
138.膳所耳付水指 江戸時代17世紀
140.四方釜 西村九兵衛作 17世紀
141.蒲団釜 西村九兵衛作 17世紀
142.糸目風炉釜 大西浄清作 17世紀

「江月の交友」
150.呉洲馬文茶碗 小堀遠州所持 明時代17世紀
154.小堀遠州書状 龍光院宛卯月十八日 17世紀
156.水仙・菊・牡丹図 松花堂昭乗筆 江戸時代
159.釈迦像 狩野探幽筆 17世紀

「帰依の人々」
163.江月宗玩墨蹟 黒田長政辞世句 1623年
174.竹一重切花入 銘 千世のこえ 有栖川宮八代幟仁親王作 19世紀
177.佐久間将監像 江月宗玩・林羅山賛、狩野探幽筆 個人蔵1641年 重文
182.寸松庵色紙「かねみの大君」伝紀貫之筆 MIHO 平安時代 11世紀
183.寸松庵瓦硯 17世紀
188.琴棋図屏風 伝 明兆筆 室町時代15世紀

「江月の法脈」
「龍光院の今」
199.涅槃図 狩野永徳高信筆 18世紀
・・・等

一回で見切れないほどの量で・・・・

最後にMIHO所持、前田家伝来の重要文化財『耀変天目』も観てきましたが
真っ黒で濃淡の星紋があり形も綺麗でしたが、梅鉢様の大星紋は見られない?
これが国宝にはならない理由ですかね???

今度は、奈良国博で4月13日から開催の『国宝の殿堂 藤田美術館展』へ
もう一つの国宝耀変天目に会いにいきます。


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