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『寒椿』を茶花として使われますか?

2015-12-08 18:32:06 | 季節の花々
日あたりや 蜜柑の畑の 冬椿』 泉 鏡花

庭の寒椿と蜜柑のコラボレーションは、
もうすぐ、見納めです。
遅いぐらいの収穫になりそうで、
この一月間以上、楽しませてくれました。

寒椿 力を入れて 赤を咲く』 正岡子規
   
本当にこのやや淡い赤い色、印象的で、
山茶花によく似ておりますね。

調べてみると、二系統に分類(諸説あり)されており、
主流は矮性を示す寒椿(中国原産)で、
学名は「Camellia hiemalis」、「椿 冬咲き」といい、
種類は少なく、「獅子頭」が有名です。

もう一つは、山茶花の交雑種の「寒椿群」で、
すべて立ち性(椿系)で、通称『立ち寒椿』と言われ、
品種の一つに「勘次郎」があります。ただ、
寒椿の「獅子頭」が「寒椿群」の基にもなっており、さらに
園芸品種の出現で、鑑別にはより複雑になっているそうです。 
学名は「Camellia sasanqua」が示す通り、
「寒椿群」はサザンカとして認知されています。

このように『寒椿』はツバキとサザンカの両種の特徴を
併せ持ち、この鑑別は非常に難しくなっております。
この二系統ともサザンカとして認知する見方もあるため、
あまり、茶花として使わないほうがよいかもしれませんね。

というのも、
サザンカ(山茶花)は「茶」の字が用いられており、
近年は、遠慮して茶席の花に使わないとされています。
でもやもおえない場合は、「山椿」と称すれば良いそうです。

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