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茶道資料館「茶の湯釜とその周辺」裏千家歴代の好み物を中心に-

2018-02-16 15:00:27 | 美術館・博物館
今日は「記憶にございません」という言葉が国会で響き、
記憶の彼方になったロッキード事件の証文喚問でした。
古き良き日本の常識が崩れ始め、方便?で。
最近のかけもり問題では、責める方も答弁するほうも
レベルが・・・あきれかえって・・・、
忘れてしまいたいほど。


先日、茶の湯の書の講座の終わりに「茶道資料館」へ。
「茶の湯釜とその周辺-裏千家歴代の好み物を中心に-」展が
開催中、3月4日(日)までです。
二年前の初夏「MIHO MUSEUM・湯釜展」で、
あれだけ釜を見せて頂いたのに、頭の中が沸騰しました。

「此ノ国ニカマヲバ湯ワカスウツハモノトス」塵袋より
釜は湯を沸かす道具、茶の湯では「釜をかける」といい、
必要不可欠な茶道具で、裏千家今日庵の歴代家元が好んだ釜を
中心に、風炉や炉縁、炭道具なども紹介されておりました。
1.万代屋釜 辻与次郎 16―17世紀
万代屋釜
万代釜から口、鐶付や釜肌について紹介されており(追加記述)
・口造り:直立した「立口」、これより口が高い「甑口」、
     立ち上がりが内側に繰れたものを「繰口」、
     口が上方に開いたものを「十王口」、三角口や
     四角口等で、形に合わせて造られた蓋も面白い


・鐶付:釜を持ち上げる際、鐶を通す部分で大別すると、
    唐様の「鬼面」「尼面」「遠山」「常張」「獅子」など
    和様は「松笠」「竹節」「茄子」「海老」「兎」など
    様々な意匠がある。


・釜肌:滑らかな鯰肌、花崗岩表面のような石目肌のように
    「岩肌」「荒肌」「石垣肌」他には、「挽肌」「砂肌」
    「絹肌」「布肌」果実類の「柚肌」「蜜柑肌」「梨肌」
    多様な質感が面白い


2.阿弥陀堂釜 利休好 辻与次郎 16世紀
4.雲龍釜 小庵好 辻与次郎 17世紀初
         兎耳の鐶付
7.四方口釜 宗旦好 西村九兵衛 17世紀
四方口釜

9.柏釜 仙叟好 初代宮崎寒雉 17世紀
10.矢筈釜 仙叟好 初代宮崎寒雉 17世紀
15.達磨炭斗 六閑斎好 飛来一閑作 18世紀
達磨炭斗

16.鏡釜 一燈好 大西家6代浄玄(11689-1762)18世紀
鏡釜

19.切合釜 7代大西浄玄作(1720-1783)18世紀
20.壺々紋風炉 不見斎好 7代中川浄益作(1796-1859) 
切合釜・壺々紋風炉

22.夕顔釜 認得斎好 大西家10代浄雪(1796-1859)
25.常磐釜 玄々斎好 大西家11代浄寿(1808-1875) 
30.住吉釜 又妙斎好 佐々木彦兵衛 大正5年1916年 
33.日丸形萬歳釜 圓能斎好 大西家13代浄長(1866-1943)
36.独楽釜敷 圓能斎好 19-20世紀
独楽釜敷

40.常盤形鉄瓶 無限斎好 14代大西浄中作(1888-1960)
常盤形鉄瓶

41.金箔押道安風炉 無限斎好 13代宮﨑寒雉作 20世紀
金箔押道安風炉

堺市文化財保管の利休居士の出生地・堺より出土した
44.炉壇、53.土風炉、灰匙さじなども展示に
(堺は空襲で焼けてしまいましたから殆どないのです)


併設展として17代永樂善五郎1944-が過去12年に制作した
十二支の水指すべてと、香合の一部も展示されております。
・宝尽宝珠鼠水指 平成20年初釜で使用
宝尽宝珠鼠水指

・竹生島水指 平成23年初釜で使用
竹生島水指

・鶏水指 平成29年初釜で使用
鶏水指

・槌松竹梅に犬絵水指 平成18年初釜で使用
犬絵水指

これだけ見せていただくと「記憶にございません」とは
いえませんね。

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