学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

展示は誰のために

2006-11-05 11:43:46 | Weblog
 どうも!
 6日にブログの更新を予定していましたが、
 実家のパソコンでも更新ができるようなので、
 書き込んでみました。

 昨日は宮城県美術館と仙台市博物館を見てきました。

 宮城県美術館「パウル・クレー 創造の物語」
 パウル・クレーの作品約100点を一同に集めた展覧会。
 クレーの展覧会として、大変意義のある展覧会なんでしょうが、
 私、正直、疲れました…。
 一点一点観るごとに数学の難問を解いているような感覚で。
 解決のヒントとなる解説文が少ないのも原因だったのかもしれません。
 抽象画の展示の際には、ところどころに中休みとなるような
 絵を挟んだり、解説文を多少つける(それもごく簡潔に)といった
 配慮があるといいのかなと思いました。
 見学者の側として見ると、そんな感想です。

 仙台市博物館「大江戸動物図館」
 江戸時代に描かれた動物の絵を集めた展覧会です。
 動物といっても、犬、ウサギ、虎はもちろん、何と河童や
 人魚も登場します。どの絵もユニークで面白いものばかりでした。
 作家たちのなかには、伊藤若冲、長澤芦雪などのビッグネームも見られます。
 まさか博物館で彼らの絵に出合うとは思いませんでした。
 この展示の目玉は何といっても河童、人魚、竜のミイラでしょう(笑)
 気持ちが悪いものはありますが、学芸員の方の熱心さが伝わってきます。
 全体的に、とても楽しい展示でした!

コメント
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