学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

海外の長篇小説ベスト100

2008-04-07 19:16:18 | 読書感想
昨日は、東京の上野公園をぶらついてきました。まだ桜は綺麗に咲いていました。今年は夜桜、上野の桜を見ることが出来て、贅沢な春を堪能できたように思います。

書店をのぞきましたら、季刊誌「考える人」の特集に「海外の長篇小説ベスト100」が取り上げられていましたので、ついつい買ってきてしまいました。注目のベスト1は何かと申しますと…たぶん内容についてはいろいろ書かないほうがいいと思いますので、ぜひ雑誌を買って読んでみてください。ごめんなさい。

ただ、私が興味をひかれたのは、2つ。

ベスト10にカフカが2点入っていること。ここまで浸透しているんですね。この人気はどこから来るものなのでしょう。村上春樹さんとの関連で浸透してきているのでしょうか。面白いですね。

もう1つ、興味をひかれたのは、ノルウェイの古今の名作ベスト100に川端康成が入っていることです。ノルウェイで川端が読まれているんですね。日本人としてうれしいです。(ちなみに紫式部も入っていました)さて、川端の何の作品が読まれているのか。『雪国』?『伊豆の踊り子』?いえ、なんと『山の音』です。どうして『山の音』?と思いました。『山の音』は随分前に読んだ覚えがありますが、たしか父と息子のお嫁さんとの間に生ずる微妙な心を描写した作品だったような・・・。日本人でも『山の音』を読んだことがある人は少ないのに、どうしてノルウェイで人気があるのか、これもまた面白いことです。

長篇小説、私はあまり得意ではないので、ベスト100に入っている作品もほとんど読んだことがないのですが、これをきっかけに読んでみてもいいかなと思いました。すぐに挫折するとは思いますが(笑)