「親や教師の言うことよりも、自分の進みたい道を歩め!」と16歳の私たちに向かって熱く語ってくれたギタリストがいました。その人の名前は、寺内タケシさん。6月28日、82歳で亡くなられました。私が高校生だったとき、担任の先生が「今回の校外学習のゲストは凄い人だ」と興奮して言いました。どんな人が来るのだろう、そう期待していたのに、発表されたゲストの名前は「寺内タケシ」。誰それ?というのが、私たちの正直な感想でした。いよいよ校外学習のとき。白いスーツ(たしか)に身を包んだ、ダンディなおじさんがステージに上がると、ギターを一気に弾き始めます。そのパワーに私たちはぐいぐいと引き込まれ、終わったときは全員でスタンディングオベーション!寺内さんは演奏を終えると、観客席にまで降りてきて、件の熱い言葉を語ってくれたのでした。今となっては大切な思い出。寺内タケシさんに感謝すると共に、心からご冥福をお祈りします。