梅雨に入り、紫陽花が美しい花を咲かせています。言葉と自然の関係を考えると、頭に浮かぶのが俳句。かつて私は俳句に夢中になったことがあり、でたらめな句を詠んでは新聞や雑誌に投稿していました。俳句は限られた文字数のなかで、イメージをいかに膨らますことができるかがポイントです。私の場合は状況説明になりがちで、そこから離れるのが難しかった覚えがあります。さて、このごろ『ほしとんで』という漫画を読んでいます。これは大学の俳句ゼミの話で、俳句に縁のなかった学生たちが、先生の指導や経験を重ね、少しずつ理解していくストーリー。私は特に鎌倉へ「吟行」に行くところが好きで、みんなで同じ体験をしても、それぞれ琴線にふれるところが違い、それが俳句の表現となって出てくるところに面白さを感じます。今は色々なテーマの漫画があるものですね。コロナ禍のなか、サブカルチャーに心の拠り所のひとつを求めているこの頃の私です。
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