学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

年譜をつくる

2022-01-23 21:04:54 | 仕事
このごろ寒い日が続きます。私が住むところは、あまり雪の降らない地域ですが、それでもときどき風花が舞い、ただでさえ寒いのにますます寒くなるような気がします。

休日の今日は寒さ厳しいこともあり、そして新型コロナウイルスの感染が再び拡大してきたこともあり、家で美術の論文を書いていました。私の場合、書きものは家で集中してやるのが一番良し。仕事中はどうしてもバタバタしてしまいますから。

私は調査した資料がある程度まとまってきたら、テーマに応じて簡単な年譜を作ります。その年譜に美術史や歴史(地方史)、社会の主要な出来事を埋め込んでいく。そうすることで、項目が時系列でわかるし、どんな社会のなかで作家たちが活動してきたのかが立体的にわかるようになります(自分流の年譜を作るのがポイントで、人が作った年譜ではなかなか頭に入らない)。それから文章を書き始めるのですが、筆が進まなくなったら、その年譜に立ち返る。すると、これまで気が付かなかったことが頭に浮かんだりする。それで論文を前進させてゆく感じです。

今年は論文を2本抱えていて、なかなかのハードなスケジュールですが、こういうことが好きで学芸員になったわけですから、楽しみながら論文を書いていきたいと思っています。