このあいだ、日経平均株価が1989年以来、35年振りに最高値をつけたとの報道がありました。しかし、多くの人は生活が豊かになったという実感がないそう。
1989年当時、私は世の中も大して知らない子どもでしたが、のんびり余裕がある社会で、周りの大人たちはみんな明るく、特に若い人たちはキラキラ輝いていて、私も早く大人になりたいと思っていました。それが35年後の今、日経平均株価は同じ数字なのに世の中はどうも暗い。たぶん、あのときは未来に希望があって、それが今はなくなってしまった。多くの人が幸せや豊かを感じられない最も大きな理由はそこにあるのではないかと思います。
こうした社会のなかで、私たちはどうやって過ごすべきなのか。残念ながら、私も考えてはみるのですが、どうもわかりません。ただ、明るい社会をつくるには一人ひとりの気持ちの持ち方を変えていく必要があるのでしょう。心を豊かにする。自分の仕事が、アートが、少しでも多くの人に明るい希望を持ち得るような作用になることを信じて、仕事に取り組んでいます。
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