今日は一日中、家でおとなしく読書。
昨日購入した『当世書生気質』は、朝から読むにはちょっと
乗り切れない部分がありましたので、本棚を漁って、
モーパッサンの作品集を数冊選んで読んでみました。
モーパッサンを選んだ理由は、中編小説が多いので、
読みやすい、ただそれだけです(笑)
モーパッサン(1850~1893)は、フランスの作家です。
鋭い人間観察、が作品の特徴。
そしてハッピーエンドでは終わらない面白さがあると、私は思います。
例えば『田園秘話』、ある2軒の農家を若くて裕福な夫婦が訪れます。
夫婦は最初に訪れた家で、「あなたたちの子供をぜひ養子に迎えたい」と
懇願します。しかし、その家は「子供を金で渡せるか」と断ります。
次にもう一軒の家でも夫婦は同じことを懇願します。その家は悩んだ挙句、
自分の子供を養子に出すことを認めるのです。
そして数年後、養子の子供は立派になって帰ってきます。
一方、申し入れを断った農家の息子は、両親に対してなぜ自分を養子に
出さなかったのか恨みつらみをぶつけて家を出て行ってしまうのです。
ごく簡単に話の内容を説明しましたが、私はおや?と思いました。
お金よりも子供が大事だと言った農家は不幸になり、
お金のために子供を養子に出した農家は幸福になるのですから。
話の流れとしては、逆じゃないの?
道義的に前者の行いは正しいと思う、けれど幸せにはなれないのです。
なんだか肩透かしを食った気分…。
モーパッサンには、そんな作品が多いですね。
私はハッピーエンドに慣れすぎているのかもしれません。
ドラマも映画も、ほとんどがハッピーエンドですよね。
でも、現実の出来事はすべてハッピーエンドとは限らない。
努力をしても報われないことがありますし。
ですからモーパッサンの小説を読んでいると、
「これが現実なんだよ!」と突きつけられているような気がします。
私がオススメのモーパッサン作品は、『口髭』、『宝石』、
『メヌエット』です。どれも味わい深い小説です。
明日は、祖父母の居る山形へ行ってきます。
雪が積もっていないといいのですけれど。
昨日購入した『当世書生気質』は、朝から読むにはちょっと
乗り切れない部分がありましたので、本棚を漁って、
モーパッサンの作品集を数冊選んで読んでみました。
モーパッサンを選んだ理由は、中編小説が多いので、
読みやすい、ただそれだけです(笑)
モーパッサン(1850~1893)は、フランスの作家です。
鋭い人間観察、が作品の特徴。
そしてハッピーエンドでは終わらない面白さがあると、私は思います。
例えば『田園秘話』、ある2軒の農家を若くて裕福な夫婦が訪れます。
夫婦は最初に訪れた家で、「あなたたちの子供をぜひ養子に迎えたい」と
懇願します。しかし、その家は「子供を金で渡せるか」と断ります。
次にもう一軒の家でも夫婦は同じことを懇願します。その家は悩んだ挙句、
自分の子供を養子に出すことを認めるのです。
そして数年後、養子の子供は立派になって帰ってきます。
一方、申し入れを断った農家の息子は、両親に対してなぜ自分を養子に
出さなかったのか恨みつらみをぶつけて家を出て行ってしまうのです。
ごく簡単に話の内容を説明しましたが、私はおや?と思いました。
お金よりも子供が大事だと言った農家は不幸になり、
お金のために子供を養子に出した農家は幸福になるのですから。
話の流れとしては、逆じゃないの?
道義的に前者の行いは正しいと思う、けれど幸せにはなれないのです。
なんだか肩透かしを食った気分…。
モーパッサンには、そんな作品が多いですね。
私はハッピーエンドに慣れすぎているのかもしれません。
ドラマも映画も、ほとんどがハッピーエンドですよね。
でも、現実の出来事はすべてハッピーエンドとは限らない。
努力をしても報われないことがありますし。
ですからモーパッサンの小説を読んでいると、
「これが現実なんだよ!」と突きつけられているような気がします。
私がオススメのモーパッサン作品は、『口髭』、『宝石』、
『メヌエット』です。どれも味わい深い小説です。
明日は、祖父母の居る山形へ行ってきます。
雪が積もっていないといいのですけれど。
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