学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

活字離れ?

2007-01-17 22:15:59 | Weblog
昨日、芥川賞の受賞者が発表されました。
私が驚いたのは、その年齢。
なんと23歳。若いですね。
近年の芥川賞作家は、若手が多い印象があります。
若者の活字離れが言われて久しい昨今ですが、
なかなかどうして、若手作家は確実に台頭しているようです。

若者の活字離れ、とは言われているものの、
私の周りを見るに、沢山読書する人と、全く読書をしない人との
差が大きく、両極端になっているような感があります。
大学時代の後輩に講義をさぼって、図書館で本を読み漁っている人がいました。
読んでいる本は様々。私がちょっと拝見したなかでは芥川、三島、
モーパッサン、カフカ、ヘミングウェイ、フロイトなどなど。
昨年ベストセラーになった『国家の品格』のなかに
作者が「三島の自殺と、『こころ』の先生の自殺はどういう関係があるのか」と
海外の学者から訪ねられ返事に窮したとの記述があるのですが、
後輩は、色々な本の引用をしてきて私に回答の1つを提示してくれました。
(私は何言っているのだかさっぱり理解できなかった!ごめん!)
本を読まない人は全く読まず。俺は何年も本を読んでいない!と
それを自慢する人も居る有様です。

私の場合は、現代の作家はほとんど読まず、
専ら古典ばかりです。ですから岩波文庫が愛読書ですね(笑)
今年は岩波文庫創刊80周年。
復刻、新刊と楽しみな1年になりそうです。
最後は岩波の宣伝みたいになりましたが、芥川賞受賞の青山さん
おめでとうございます。

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