学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

講座受付開始

2008-04-15 20:22:21 | 仕事
2年前から美術館で講座を開催しています。講座の内容は展覧会のテーマに沿ったものだったり、あるいは学芸員が個人的に勉強していることをお話したり。講座と言いますと固いイメージがありますが、案外自由な(学芸員の立場から言うと)内容で行っています。

昨年は認知度が低いこともあって、なかなか人が集まらず、会場だけが広くて、ガラガラの状態なんてときもありましたけれど、市内を中心にどんどんPRをしていくうちに、沢山の方が来て下さるようになりました。

今年度は今日から受付開始。ところが開始とともに次々に申し込みがあり、キャンセル待ちの状態にまでなりました。うれしいことです。この期待を裏切らないような、しっかりした講座をしなければ!と身が引き締まる思いです。

人生に悩む

2008-04-14 20:47:39 | その他
哲学的なタイトルで、ちょっと日記と言えるのかわからないけれど。

これから自分はどこへ行こうとしているのか、近頃はそんなつまらないことばかりが頭のなかを駆け巡り、どうにも動けない日々です。とにかく何か行動しなくては!と思うのですが、何をどう行動したらいいのかわからない始末。最近のブログを読み返してみると、どうもネガティブなことばかり書いていて、これではいけないな、と思うのだけれど。

本棚を眺めていると、「デンマークの暮らし」を特集した雑誌を見つけたので(存在をすっかり忘れていました)、久しぶりに読んで見ました。読んで、スローライフな生活にあこがれるとともに、自分の生活や仕事についても少し考える機会を得られたような気がします。競争、競争と日々、忙しくせかされる毎日にどうも疲れ果て、自分の人生が楽しめていない気がする…。じゃあ、どうすれば楽しくなれるか…これを考えなくてはならないようです。どうしてこんなに悩むのだろう。しばらく、そんな悩みが続きそうです。


夜風はやさしく

2008-04-11 21:28:08 | その他
展示替の疲労により、ここ数日ブログの更新を休んでおりました。何とか予定通り、展覧会開催が出来そうです。

仕事を終え、外に出ると、少しひんやり。日中は久しぶりの晴れで暖かかったのに、さすがに夜になると涼しくなります。こぶしの花はかろうじて、桜は散り始め。一日一日が流れていくことを花を見て感じ取ります。こんな幸せなことが他にあるだろうか!

明日はリフレッシュのため仕事を終えた後に映画を見に行く予定です。とても楽しみです。

荒れた天気

2008-04-08 22:03:18 | 仕事
朝から大雨。一時、晴れ間も見えましたが、夜は強風で、一日大荒れの天気です。

今日から展示替休館のために、外へ出る機会はあまりありませんでしたが、もうくたくたです。特に足が痛くてしょうがない!年々、足に疲労感がたまるような気が・・・そんな弱気ではいけませんね。

昨日の長篇小説ベスト100を読んでから、久しぶりに(実に4年ぶり)にディケンズの『ディヴィッド・コパフィールド』を読み始めました。面白いです。昨夜は夢中になりすぎて、夜更かししたくらいです(笑)

しかし・・・今夜は無理そうです。眠気に勝てそうにありません。少し早いのですけれど、おやすみなさい。

海外の長篇小説ベスト100

2008-04-07 19:16:18 | 読書感想
昨日は、東京の上野公園をぶらついてきました。まだ桜は綺麗に咲いていました。今年は夜桜、上野の桜を見ることが出来て、贅沢な春を堪能できたように思います。

書店をのぞきましたら、季刊誌「考える人」の特集に「海外の長篇小説ベスト100」が取り上げられていましたので、ついつい買ってきてしまいました。注目のベスト1は何かと申しますと…たぶん内容についてはいろいろ書かないほうがいいと思いますので、ぜひ雑誌を買って読んでみてください。ごめんなさい。

ただ、私が興味をひかれたのは、2つ。

ベスト10にカフカが2点入っていること。ここまで浸透しているんですね。この人気はどこから来るものなのでしょう。村上春樹さんとの関連で浸透してきているのでしょうか。面白いですね。

もう1つ、興味をひかれたのは、ノルウェイの古今の名作ベスト100に川端康成が入っていることです。ノルウェイで川端が読まれているんですね。日本人としてうれしいです。(ちなみに紫式部も入っていました)さて、川端の何の作品が読まれているのか。『雪国』?『伊豆の踊り子』?いえ、なんと『山の音』です。どうして『山の音』?と思いました。『山の音』は随分前に読んだ覚えがありますが、たしか父と息子のお嫁さんとの間に生ずる微妙な心を描写した作品だったような・・・。日本人でも『山の音』を読んだことがある人は少ないのに、どうしてノルウェイで人気があるのか、これもまた面白いことです。

長篇小説、私はあまり得意ではないので、ベスト100に入っている作品もほとんど読んだことがないのですが、これをきっかけに読んでみてもいいかなと思いました。すぐに挫折するとは思いますが(笑)



夜桜をみる

2008-04-05 23:33:39 | その他
夜桜を見てきました。ライトアップされた桜は、とても綺麗で、幻想的な感じがします。ただ、マナーの悪い花見客には閉口しましたが。

日中は暖かかったものの、夜になると、さすがに寒い。寒いけれど、歩道を散歩すると、しだいに体は温かくなりました。ぼんやり、ただ何も考えずに、桜を見るだけ。たった一週間だけだけれども、どうしてかくも美しいのか。満天の星空をバックに楽しんできました。

少し視線をずらして、高台から、自分の住む街の夜景をみる。田舎だから、あんまり明かりはない。ところどころ、点をうつようなぼんやりとした明かりがあるだけ。さみしいとは思わない。これがありのままの姿なのだ。すっかり寝静まった街。私は、明かりのない夜の街が好きです。

もう来週には桜は散り始めるでしょう。夜桜はおそらく今日が見納め。来年も綺麗に花を咲かせますように。

カフカ寓話集

2008-04-04 22:20:01 | 読書感想
私はフランツ・カフカの小説がとても好きです。ただ、好きではあるのものの、どういうところが好きなのかと聞かれると、返答に困ります。楽しい?笑える?さては泣ける?そのどれにも当てはまらないのです。曖昧でこまるとお叱りを受けそうですが、感情で読める作家ではない?のがカフカの魅力の1つなのかもしれません。

私は岩波文庫の『カフカ短篇集』をよく読みます。カバーをはずして読むので、もう本の表紙は、手になじんで心地よいくらいです(笑)池内紀さんの翻訳で、とても読みやすく仕上がっています。カフカ入門なら、オススメの本です。私は「判決」、「バケツの騎士」、「橋」が特にお気に入り。

今日は仕事帰りに同じ岩波文庫の『カフカ寓話集』を買いに行きました。ところが、本屋にはなぜか『短篇集』ばかりが山積みになっていて、『寓話集』が一向に見当たらないのです。まさか、売り切れ?だめもとで、『短篇集』の下に『寓話集』が紛れ込んでいないか探してみたら、なんと!ありました。1冊だけ。宝物を発見したようでうれしかったです。ちょっと大げさですね(笑)

今夜もまた新しいカフカの世界に浸りたいと思います。

花を見て、鼻をすする

2008-04-03 22:32:33 | その他
待ちにまった桜がようやく咲きました。毎年思うことですが、やはりとても綺麗ですね。いよいよ春が来た感じがします。桜のちょっと前から咲いていたこぶしの花もまだ健在ですので、白と桜のコラボレーションで美術館周辺はとても素晴らしい環境になりました。

お昼休み、ぼんやりとコラボレーションを見ていたら、なんとくしゃみと鼻水が…。もう花粉症は終わったと思ったのに、まだ続いていたようです。アパートに帰ってきてからも、それが止まりません。こまったものです。

土曜は夜桜を見に行く予定です。昼の桜は美しいが、夜の桜は妖艶な感じがする。そのギャップが面白いです。もちろん?お酒はなしで、楽しんで来たいと思います。

ウェブデザインの威力

2008-04-02 21:25:44 | 仕事
昨日のNHK「プロフェッショナル仕事の流儀」は、ウェブデザイナーの中村勇吾さんでした。中村さんは常にウェブでしかできないことを意識して仕事をされており、番組で紹介された中村さんが手がけたウェブデザインのどれもが独特的で面白いものばかりでした。

私も一応・・・美術館のホームページを作った経験があるので、ウェブデザインは意識せざる得ない立場です。ただ私が作ったホームページはデザインまでは行き届かず、必要な情報をシンプルに載せるだけのもの。美術館である以上は、「美」についてホームページでも意識したいものですが、これはもはや独学しかないようです。(まずデザイナーに発注する予算がないですからね)海外のホームページはどれも凝っています。ルーブル美術館、メトロポリタン美術館、ストックホルム美術館などなど。こんな風に、自分の美術館も作ってみたいと思うけれど、なかなか難しいものです。

ホームページがどれくらいの集客や情報伝達の効果があるのか。それははっきりとした数値としてわかりませんが、当館のホームページにはカウンターをつけており、毎年5,000件のアクセス数でしたが、リニューアルした昨年からは一気に20,000件まで増加!リニューアルしたかいがありました。今の時代、ホームページほど情報伝達に役立つものはないようですね。今のホームページで満足せず、今後デザイン面も強化したいと思ったのでした。

風邪に滅法やられた話

2008-04-01 20:16:03 | その他
一昨日の夜、ブログにて晩酌をして寝ると書きました。確かにその夜、晩酌をして寝たのです。ところが、その夜、突然の悪寒で目を覚ましました。元来寒がりの私は暖かくなった今日においても、多少の厚着をして寝ていたのですが、それでも寒気がしてしょうがない。特に足の節々が痛くて、とても寝て居られないのです。すぐさま、頭のなかで「風邪」の二文字が浮かびました。

「風邪」だろうと思いましたが、そのうち治るだろうと、目を閉じ、再び目を開けると、外は見事に快晴でした。しかし、相変わらず、私の体は寒気に襲われており、節々の痛さは度を越していました。布団から立ち上がるにも億劫で、何とかはいずりだして、風邪薬を服用。そのまま一日寝込んでいました。

その夜。体温は38度、体の悪寒と吐気、節々の痛み、頭痛。風邪にこれほどまでやりたい放題されたのは久しぶりでした。風邪の予兆があれば、早めに寝るなり、食べ物を沢山食べるなどの対処の取りようがあったのですが、こればかりはいかんともしがたく。明日は絶対立ち上がれない、と思いつつ、再び寝ることにしました。

すると、あら不思議。今朝は見事に熱がひいて、昨日のことは嘘のよう。疲れがどっと出たのでしょうか。何はともあれ、4月1日から風邪でダウンは免れ、仕事をすることが出来ました。風邪?には気をつけましょうね。