語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【選挙】【原発】3・11以降の実践に希望 ~民主主義を問い直す~

2012年12月11日 | 社会
 (1)この総選挙、自分のことしか考えていない人たちが、恥もプライドもかなぐり捨てて、ただ生き残るために繰り広げる壮絶な椅子取りゲームとしか見えない。勝ち残るためには、少しでも多くの力を獲得するためには、政治家にとってもっとも重要である(はずの)政策に多少の差異があろうとも、それどころか正反対な意見があろうとも気にせずに組むらしい。
 こうした積み重ねが政治への信頼を奪い尽くした。が、彼らには、どうでもいいことらしい。

 (2)震災と原発事故を受け、この国では1年8ヵ月の間、「私たちは何を基準に、何を大切にして生きていくのか」という真摯な問いに多くの人が向かい合い続けた。
 その問いに対する一つの回答が、「再稼働反対」を訴えて官邸前に20万人が集結した「紫陽花革命」だ。デモなど、ちっとも収束しない全国各地の動きだ。

 (3)3・11で、この国のさまざまな問題が噴出した。
 原発事故はまだ収束していない。いまだに多くの人が避難生活を余儀なくされている。復興は遅々として進まない。
 社会保障制度は綻び、失業率は高止まりしたまま。貧困ライン以下の暮らしを強いられる人々が増え続ける。
 一刻を争う問題が山積みなのだが、多くの政治家たちは覇権争いに終始しているとしか見えない。
 こんな光景から、「絶望」の二字が浮かび上がる。

 (4)しかし、楽観してよい。なぜなら、3・11以降、民主主義を一から問い返す実践が重ねられてきたからだ。数百万人単位の人が街頭に繰り出し、直接民主主義を行使した。あの日以降露呈したこの国のさまざまな矛盾と政治のあり方について、必死で考え、議論してきた。
 原発は、エネルギー問題であると同時に、戦後日本政治の矛盾の象徴だ。決して情報は公開されず、非民主的な手続きがまかり通る。さまざまな利権が幾重にも絡んでいる。自民党政治の最悪な部分を凝縮した犠牲のシステムだ。

 (5)いま、脱原発運動に取り組む人たちは、各政党の原発に対するスタンスを調べ、公開している【注】。
 脱原発に対するスタンスを調べ、着実に実践してくれそうなのは誰なのか。

 (6)むろん、争点は他にもたくさんある。増税、社会保障、TPP、基地問題、雇用、そして復興。
 それぞれに、この国一人一人の生活と命がかかっている。
 私たちはどんな社会を目指し、どんな未来を次世代に残すべきなのか。総選挙を機に、大いに語り、考えたい。

 【注】例えば、
反原発議員補完計画始動! <反原発候補者リストについて>」(「ガイガーTIMES」)
「脱原発基本法案」提出・賛成・賛同議員」」(「脱原発法制定全国ネットワーク」)

 以上、雨宮処凛「民主主義を問い直す 3・11以降の実践に希望 ~国会前の怒りの声を聞け!~」(「週刊金曜日」2012年11月30日号)に拠る。

 【参考】
【選挙】自民党の公約を整理すると浮き上がる矛盾
【選挙】安倍自民党総裁が財界に支持される理由 ~官僚的体質~
【選挙】安倍晋三の軽佻浮薄と無定見 ~経済政策~
【選挙】安部自民「タカ派路線」のジレンマ
【選挙】世界はネットで政治参加している ~米国と韓国~
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【選挙】小泉「改革」の悪夢は甦るのか ~「失われた20年」の元凶~
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