語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【経済】黒字国フィンランド、ユーロ圏離脱か

2012年12月27日 | 社会
 (1)2013年の1年を通して欧州危機が世界を揺るがした。切り札はギリシャのユーロ離脱だと思っていたが、予想をはるかに超えるユーロ圏首脳の決断力不足から、いまだにどこまで救済するか最終金額さえ確定されていない。

 (2)2013年、ドイツで総選挙がある。ドイツ人の8割がギリシャ救済に反対している。

 (3)あまり報道されないが、フィンランドは既にこれ以上の救済を拒否している。彼らのほうがユーロ離脱を視野に入れ始めた。
 フィンランドは、急速に進む高齢化問題に直面している。あれだけの高福祉国なので、これ以上財源をギリシャのために塩漬けにしたくない。
 もともと北欧経済圏なので、ユーロ圏にいるメリットがあまりない、という地政学上の問題とあいまって、ユーロから離脱する可能性は高い。

 (4)ギリシャにこだわっているうちに、重要な黒字国gユーロ圏から出てしまうかもしれない。
 この代償は大きい。

 (5)日本では消費増税法が成立した。「税と社会保障の一体改革」というが、社会保障に必ず使う、とは、法案のどこにも書いてない。
 給料は上がらない。円安で物価が上がる。逆進性の強い消費税が増税となる。
 かかる弱者イジメの一方、富裕層はシンガポールや香港に移住するから、残された国民は「蜘蛛の糸」状態だ。

 以上、ぐっちーさん「この1年のテイタラク 残したツケは大きい ~ここだけの話 money~」(「AERA」2012年12月31日-2013年1月7日号)に拠る。
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