語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【南雲つぐみ】首の運動に注意

2017年09月22日 | 医療・保健・福祉・介護
 肩凝りの予防に首の運動がよく行われるが、首を回す動きは最近の体操ではあまり行わないそうだ。
 川崎市立看護短期大学(神奈川)の西端泉教授(運動生理学)の「首の運動 肩こりを予防する」(ヘルスネットワーク」公益社団法人日本フィットネス協会発行、2003年)によれば、首を前に倒したり横に伸ばしたりする運動はいいが、後ろに倒す運動は無意味だという。
 首の前側には筋肉(骨格筋)がない。重い頭を支え、首の動きをサポートしているのは、左右の鎖骨から側頭部の付け根まで付いている「胸鎖乳突筋」と、背中の上部を覆うようについている「僧帽筋」だ。
 首を横に曲げたり前に倒したりするストレッチは、これらの筋肉をほぐして血行を良くし、肩や首の凝りを和らげるとされる。
 しかし、首を後ろに倒しても、前側には筋肉がないのでは意味がない。むしろ頸椎の椎間板ヘルニアなどを引き起こす危険があるという。同様に、首をぐるぐる回す動きもやめたほうがよいということだ。

□南雲つぐみ(医学ライター)「首の運動に注意 ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2017年8月10日)を引用
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【南雲つぐみ】高齢者てんかん

2017年09月22日 | 医療・保健・福祉・介護
 各地で高齢者ドライバーの運転ミスによる交通事故が起こっている。ブレーキ痕がなく、事故直前の記憶がないというとき、まず認知症が疑われる。一方で、「高齢者てんかんの可能性も高い」というのは、久保田有一医師(朝霞台中央総合病院卒中・てんかんセンター=埼玉/東京女子医科大学てんかん外来)だ。てんかんは、100人に1人の割合で発症し、特に子どもと高齢者に多い。症状は、激しいけいれんを伴うと思われがちだが、実際には、突然意識を失い、つま先を左右にゆっくり揺らしたり、口をもぐもぐ動かしたりと、大きな変化が見えないことも多いという。
 てんかんが疑われるとき、朝霞台中央総合病院同センターでは、脳波モニターを装着して3週間の検査入院を行う。その間に数分間の発作が1回しか現れない例もあるという。だが、その1回がもしも運転中や何らかの作業中に起これば、大きな事故や過失を起こしかねない。
 てんかんは、早く気付いて投薬治療を行えば、発作を完全に抑えることができる。仕事への復帰も可能である。

□南雲つぐみ(医学ライター)「高齢者てんかん ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2017年8月28日)を引用
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