★下山進『勝負の分かれ目 メディアの生き残りに賭けた男たちの物語』(講談社、1999)
2段組み560ページの大著だが、思わず夢中で読んでしまう。技術と市場経済の変化がメディアとジャーナリズムを否応なく変えていく半世紀余りを、トップ経営者から現場記者まで、国際的、複眼的、重層的に描き出す。
1999年の刊行当時、日本人にもかくも壮大かつ重厚なノンフィクションが書けるのかと驚嘆したものだ。印象深い逸話が幾つもある。日本のメディアの閉鎖性、規制当局との癒着。日本経済新聞社中興の祖・圓城寺(えんじょうじ)次郎が説いた「記者はきちんと解釈できるように勉強しなくてはならない」という“重武装記者論”などは、今でも通じる。
現在、日本のメディアの変貌は著しく、問題点はさらに鮮明に浮かび上がる。ぜひ、著者には本書の続編を希望したい。
□若田部昌澄(早稲田大学政治経済学術院教授)「メディアの問題点をえぐる ~名著未読・再読~」(「週刊ダイヤモンド」2017年9月30日号)を引用
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2段組み560ページの大著だが、思わず夢中で読んでしまう。技術と市場経済の変化がメディアとジャーナリズムを否応なく変えていく半世紀余りを、トップ経営者から現場記者まで、国際的、複眼的、重層的に描き出す。
1999年の刊行当時、日本人にもかくも壮大かつ重厚なノンフィクションが書けるのかと驚嘆したものだ。印象深い逸話が幾つもある。日本のメディアの閉鎖性、規制当局との癒着。日本経済新聞社中興の祖・圓城寺(えんじょうじ)次郎が説いた「記者はきちんと解釈できるように勉強しなくてはならない」という“重武装記者論”などは、今でも通じる。
現在、日本のメディアの変貌は著しく、問題点はさらに鮮明に浮かび上がる。ぜひ、著者には本書の続編を希望したい。
□若田部昌澄(早稲田大学政治経済学術院教授)「メディアの問題点をえぐる ~名著未読・再読~」(「週刊ダイヤモンド」2017年9月30日号)を引用
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