語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【南雲つぐみ】急な歯痛への対応 ~歯痛に効くツボ~

2018年03月19日 | 医療・保健・福祉・介護
 突然歯痛が起こり、かかりつけの歯科が休診の場合など、痛みを抑える応急措置を知っておくと便利だ。
 特に歯痛に効くツボ【注】として知られているのは、あごにある「下関(げかん)」「頬車(きょうしゃ)」と、手の歯痛点(しつうてん)の三つ。
 下関は、ほお骨の下のくぼみで、口を閉じた時くぼむところ。特に上の歯が痛い時は、口を閉じた状態で、指の腹でこの部分を円を描くようにして押しもむ。
 頬車は、あごのえらから1センチほど内側にあるくぼみで、歯をかみ締めると、ほおの肉が盛り上がる場所。下の歯の痛みには、この部分を口を軽く閉じた状態で、親指をゆっくり押してもむようにする。
 歯痛点は、手のひらの中指と薬指の付け根の間にある。親指と人さし指ではさむようにして、強めに押しもみをする。または、強く押してパッと離すという刺激を繰り返してもいい。これらのツボは抜歯の麻酔がさめた後の痛みを和らげるのにも有効とされている。
 これらはあくまでも応急措置なので、痛みが治まっても歯科受診をしよう。

 【注】
【南雲つぐみ】ツボで眠気覚まし ~太衡、井穴~
【南雲つぐみ】会合のツボ ~頭痛、歯痛、目の充血、耳鳴り、風邪のひき始めの喉~
【南雲つぐみ】頭痛にツボ押し ~疲れ、イライラの改善、ストレス解消~
【南雲つぐみ】目の疲れ取り ~目の負担を和らげるとされるツボ~
【南雲つぐみ】二日酔いへの対策 ~手のツボ~
【南雲つぐみ】肩凝りに肩井のツボ
【南雲つぐみ】WHOが認めた耳のツボ ~耳鳴りの東洋医学療法~

□南雲つぐみ(医学ライター)「急な歯痛への対応 ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2017年5月18日)を引用

【佐藤優】「国家主義教」 ~宗教と資本主義・国家~

2018年03月19日 | ●佐藤優
 <気づいていない「宗教的なもの」には、「国家主義教」というのもあります。国家が宗教の機能を果たしている、ということです。
 1945年の8月15日までの約10ヵ月、日本では多くの若者が、特攻隊でアメリカの艦船に突っ込んでいきました。この行為などは、やはり国家という宗教に殉じる行為だったといえるでしょう。
 (中略)
 森友学園問題というものがありました。森友学園の元園長・籠池(かごいけ)さんに対して「幼稚園児に教育勅語を読ませるのはおかしい」云々という批判がありました。
 私はそのことよりも、もっと根源的な問題があると思っています。大意を述べると、神道教育の趣旨は「神道は宗教ではない」という教育を行うことだ、と彼はいっていました。私はここに強く引っ掛かると同時に、怖いな、と思ったのです。それは、この発言に対する批判がどこからも出なかったからです。
 戦前は、伊勢神宮にしても、氷川(ひかわ)神社や日枝(ひえ)神社にしても、「神社は宗教にあらず」といっていました。神社は宗教ではなく、日本国民(当時は臣民)の慣習だ、と。慣習だから、誰もがみな神社に行き二礼二拍一礼をしないといけない、神社が出す神札は取らないといけない、といわれた時代でした。
 つまり、国家が宗教を国民に押しつけるときは、必ず慣習という形で現れてきます。「宗教ではない」という形で、特定の宗教が国教になって現れてくるのです。だから、ことさら「宗教ではない」ということは、かえって宗教的意味合いが大きいことを逆説的に示してしまう。さらに、その言葉への批判がないというのは、かえって国教的な性格を補強してしまうという意味で、怖いのです。

□池上彰・佐藤優・松岡正剛・碧海寿広・若松英輔『宗教と資本主義・国家 激動する世界と宗教』(KADOKAWA、2018)の「第Ⅰ部 対論」の「「国家主義教」」から一部引用

 【参考】
【佐藤優】出世教、学歴教、etc. ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】お金という神さま ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】人間の思考と魂の根底に迫る ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】『宗教と資本主義・国家 激動する世界と宗教』の目次