語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【南雲つぐみ】二の腕のたるみ対策のツボ ~「臂臑」と「肱中」~

2018年03月22日 | 医療・保健・福祉・介護
 普段の生活ではなかなか鍛えにくい、二の腕(上腕部)。脂肪がつきやすく、年齢とともにたるみが出て、半袖やノースリーブを着ると気になってしまう。
 このたるみ対策によく使われる「臂臑(ひじゅ)」と「肱中(こうちゅう)」という二つのつぼ【注】がある。臂臑は、ひじをV字に曲げたときに盛り上がる上腕外側の三角筋のすぐ下のやや内側。肱中は、腕のつけ根とひじを結んだ線の中央で、親指をあてるとやや痛みを感じるところだ。
 まずは親指を肱中に当てたまま、残りの指を臂臑に当てて、同時に適度な強さで押しもみしてみよう。リンパの流れをよくし、たるみの原因でもある老廃物の排出を促すとされる場所なので、腕のコリやだるさを感じているときのリフレッシュにもなるのではないか。
 両方のつぼを押さえながら腕を前に伸ばし、手首を直角に上げてゆっくりと内側、外側に回すエクササイズも効果的だという。腕のたるみはすぐには改善されるわけではないが、ふだん動かしにくい筋肉を動かすことで新陳代謝が促されるはずだ。

 【注】
【南雲つぐみ】急な歯痛への対応 ~歯痛に効くツボ~
【南雲つぐみ】ツボで眠気覚まし ~太衡、井穴~
【南雲つぐみ】会合のツボ ~頭痛、歯痛、目の充血、耳鳴り、風邪のひき始めの喉~
【南雲つぐみ】頭痛にツボ押し ~疲れ、イライラの改善、ストレス解消~
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【南雲つぐみ】二日酔いへの対策 ~手のツボ~
【南雲つぐみ】肩凝りに肩井のツボ
【南雲つぐみ】WHOが認めた耳のツボ ~耳鳴りの東洋医学療法~

□南雲つぐみ(医学ライター)「二の腕のたるみ対策 ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2017年6月28日)を引用

【佐藤優】独身であることと権力 ~宗教と資本主義・国家~

2018年03月22日 | ●佐藤優
 <実は、哲学者で歴史学者のアーネスト・ゲルナー(1925~95)の著書『民族とナショナリズム』(岩波書店)を読んで、私は初めて「独身制といはこういうことだったのか」とわかりました。それは、権力を抑制するために独身制をとる、ということです。
 権力を持つと、その権力を子どもに継がせたくなる。だから去勢して、物理的に権力を子どもに継げないようにするのですが、この独身制は社会的な去勢をも含みます。仮に実の子がいても、子どもであることを公にできないようにして権力を抑える仕組みが独身制だ、というわけです。
 (中略)
 近代国家においては、独身制も去勢も採用できないでしょう。そこで何を採用するかというと、きわめて難しい公務員選抜試験です。この公務員制度によって事実上の去勢を行っていくのが近代国家だ、というのがゲルナーの見方です。
 (中略)
 逆に、(日本のように)宗教で妻帯が認められるようになるということは、その宗教があまり力を持たなくなったということかもしれません。>

□池上彰・佐藤優・松岡正剛・碧海寿広・若松英輔『宗教と資本主義・国家 激動する世界と宗教』(KADOKAWA、2018)の「第Ⅰ部 対論」の「独身であることと権力」から一部引用

 【参考】
【佐藤優】個別性と普遍性 ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】宗教に関する訳語 ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】宗教が土着化するということ ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】沖縄における魂観 ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】国が追悼施設をつくるべきではない(靖国問題) ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】「国家主義教」 ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】出世教、学歴教、etc. ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】お金という神さま ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】人間の思考と魂の根底に迫る ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】『宗教と資本主義・国家 激動する世界と宗教』の目次

【佐藤優】個別性と普遍性 ~宗教と資本主義・国家~

2018年03月22日 | ●佐藤優
 <宗教という問題は同時に、個別性と普遍性の問題も提起します。例えば私は朝鮮半島との、特に日韓併合以降の問題では、宗教の問題が実は大きかったと思っています。日本は韓国を併合しましたが、これは単に政治的に併合したというだけではありません。同時に、例えば朝鮮大神宮をつくり、神社参拝を韓国に押しつけるということもしているわけです。韓国の人びとにとっては、アマテラス信仰はまったく関係ないものです。彼ら彼女らには、自分たちのルーツである檀君(タングン)という神さまがいるわけですから。
 (中略)
 金日成(キムイルソン)の時代にピラミッド型の檀君の墓をつくりました。しかし、「韓国には檀君信仰による神社を建てよう」ということすら、日本政府は思いつかなかった。
 東南アジアに行くにしても太平洋の諸島に行くにしても、神社を建てることでアマテラス信仰を慣習としてその地で広めようとした。たぶん当時の日本人は、これが普遍的だと考えていたと思うのです。しかし、それは非常に個別的なものだった。そういう問題です。
 逆に、われわれは鎖国をどう考えたらいいのか、という問題もあります。もし鎖国をしていなければ、日本が西洋の植民地になった可能性は十分にあります。その意味では、イエズス会の人たちが当時考えていた「普遍的な概念」も、実は普遍的ではないことになる。日本のような国では、イエスの教えがなかなか宿らない、と作家の遠藤周作(1923~96)が『沈黙』で書いています。「この国は沼地なのだ」と。どんな苗を植えても、根腐れを起こしてしまう沼地なのだと。
 (中略)
 日本はその調子というか、私の知る外交官にも、バチカンで神父さん相手に「お父さんも神父さんでしたか?」などと尋ね、大顰蹙を買った人がいます。>

□池上彰・佐藤優・松岡正剛・碧海寿広・若松英輔『宗教と資本主義・国家 激動する世界と宗教』(KADOKAWA、2018)の「第Ⅰ部 対論」の「個別性と普遍性」から一部引用

 【参考】
【佐藤優】宗教に関する訳語 ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】宗教が土着化するということ ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】沖縄における魂観 ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】国が追悼施設をつくるべきではない(靖国問題) ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】「国家主義教」 ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】出世教、学歴教、etc. ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】お金という神さま ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】人間の思考と魂の根底に迫る ~宗教と資本主義・国家~
【佐藤優】『宗教と資本主義・国家 激動する世界と宗教』の目次