円の外へ

20070121開設/中学高校国語授業指導案/中学校学級経営案/発達症対応/生活指導/行事委員会指導

教員は「できる生徒好き」と「苦手生徒応援」のどちらか

2015-10-08 20:45:09 | 2015年度雑記
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2015-10-08up
僕も若いときは「できる生徒好き」だった。
認める。
そのほうが楽だから。
できない生徒の苦しみが見えないから、という理由もあるだろう。
でも、どうしようもなかった。
指導技能・指導の手だてがなかった。
素人だったからだ。

十年たっても「できる生徒好き」という状況もあると思う。
荒れ果てた学校なら、好き、というより、尊敬できる生徒は少ししか見えない。
公立中学校の中には、今、2015年でも各地に地獄がある。
他業界の会社員は、一か月で病気になり休むか退職するだろう。
彼らは、教員をバカにしすぎている。

四十年間、五十年間、教育職にあって地獄を見たことがない教員がいるらしい。
だが、この時代、中高の地獄がなかったはずがない。

つまり「見ても何も感じなかった」のだ。
「感じない」
のは、一つの能力だ。
「感性がない」
のは、幸福の一つの形だ。
そういう教員は「できない生徒」の気持ちはわからない。

できない生徒の気持ちがわからない人は、
「できない生徒が、できるようになる気持ち」
もわからない。
当然だ。
できない、という基礎の感覚がないのだから。

はぁ……
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主張発表本番直前・体育館指導方法

2015-10-07 22:41:45 | 中高国語など指導案
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2015-10-07
十数人の主張発表代表中学生が決まる。
体育館本番の数日前の指導がある。
指導の責任者は若手のB教諭だ。
ある日、練習の最後に僕は割り込んで、生徒に言う。
「明日、B先生が流れを教えてくれるのは4時からです。
 その前に来たら、壇上で練習できる。

 そうじがあるなら、終わったら走って来なさい。
 練習時間は、自分でもぎ取るんだよっ。

 来たら、壇上の一番いい位置に立って、しゃべり始めろ。
 早く来てもぎ取れっ!
 
 みんなとても上手ですから。がんばってください」

それで、もう一度B教諭に返す。

温厚な僕が、体育祭や大舞台や大人数指導の前に体育会系ノヨウナモノに変わる。
毎年、生徒と教員が、人が違ったようだと驚く。
体育会系の指導に変えるのは簡単だ。
逆はできない。

ただの、スキルの違いだが、中には「単なる指導方法の幅」だと理解できない人もいる。
傭兵は、ヒトが変わるおかしなニンゲンだ、と思うらしい。
教育が、数十種類のスキル・技術で成り立っているのを知らないのだ。
哀れだ。
演技のプロ、舞台役者をどう思うのだろう。

B教諭には去年、本番直前の体育館指導を二、三日間たっぷり見せてある。
運良く今年も僕が中学授業を担当したから、
「去年見せたとおりに、やってみてください」
と言った。
B教諭は、去年僕の指導を見たあと言った。
「練習を見てるだけで泣きそうになりました」
こういうセンスを持つ人には、やらせなければもったいない。

翌日、僕は授業後すぐに体育館の鍵を開けた。
※他の教諭は担任がある。僕は非常勤でヒマだ。まあ非常勤は帰っていいんだけど。
4時まで30分近くある。
一人目に2年生の女子が来た。
すぐに壇上にあげて、
「真ん中に立て。思い切り。ヨーイ。ハイッ」
と読ませ始める。
彼女は暗記してきたので、読まずに語る。
「ストップ! 速い。ひと言ずつもっと切りなさい。
 聞いてなさい。
 (仮に)ゾウさん、ゾウさん、お鼻が長いのね。
 次。  ゾウさん。 ゾウさん。 お鼻が、長いのね。
 分かったか。よし。今のところから、ヨーイ。ハイッ」
「ゾウさん。 ゾウさん。 お鼻が、長いのね」
「それだっ。続きハイッ」「(女子完全に理解)」「そうだっ」

教室で二週間、たっぷり教えたのだ。
そこに、一味加える。
だから、あっという間に、変化する。

二人目に同じ2年生の女子が来た。
一人目の横に上がらせて読ませ始める。
「自分だけに集中しろ。ヨーイ、ハイッ。・・・弱い。もう一度。ハイッ。よし続けろ」

三人目、四人目が同時に来る。
前の二人は、全力で語り、読み続けている。
「あの、両側に分かれて上がりなさい。そうそう。いくぞ。
 自分だけに集中しろ。ヨーイ。ハイッ」


四時前に6人来た。
B教諭の指導に渡す前に、十数人密集させて言った。
「話し方は、全員うまいんですよ。
 選ばれたんですから。
 誰よりも練習したんですから。
 自信を持ってください。

 本番で、これを越えるためには、聞いてほしい、と思うことです。
 誰の作文にも、聞いてほしいことが書いてあります。
 うまい、へたじゃないんだよ。
 自分の言いたいことを、聞いてほしいと、強く思う人が成長するんだよっ!!!

 言いなさい。
 聞いてほしい」
「聞いてほしい(一年数人は素直だから小さな声で言う)」
「弱いだろ? 言いなさい! 聞いてほしい!」
「聞いてほしい」
「聞いてほしい!!」
「聞いてほしい!」
「聞いてほしいっ!!!」
「聞いてほしいっ!!!」
「そうだ。あとは、B先生の言う通り、練習しなさい


……国語科には、演劇部指導者・演劇指導のセミプロもいらっしゃるだろう。
この程度の指導を記事に? と思われるだろう。
「授業ブログ」ですので、どうぞご勘弁を。
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気を付け!軍制用語 をすぐやめよう

2015-10-05 21:08:48 | 生活指導
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2015-10-05
「気を付け!」軍制用語です。使うのは止めませんか。
どういう意味か説明できますか。
今日高校生にに試したら説明出来ませんでした。
「シャキッとしろってこと?」
「まあそうだな。軍隊だけで使う用語だよ」

我ながら、ああ、なんでこんなこと知らなかったのかと思いました。
でも、5月5日にブログ記事にしていました。
自分でも忘れていたのです。
同じ本を二冊買ってしまうようなものです。
2015-05-05up中学校生活指導「気を付け」はいまさらっ!だけど軍隊の管理用語

僕は「授業の号令」をかけないようにした事があります。無駄だから。
でも、転職してプロのサービスを大枚払って習ってから変わりました。
毎時間、必ず起立させて、正しく挨拶させます。
正しく、が大事です。
正しい挨拶の仕方を、40年間学校では誰も教えていません。
誰も、と言いましたが、誰かいたら書き込んでください。

だから、プロの接客業の「語先後例」を、生徒に教えましょう。
僕は、毎時間させています。

①相手の顔を見たまま「おはようございます」など言葉を言う。
②サッと、腰から体を折る。
③いち、に、くらいの時間、折ったまま止める。
④いち、に、くらい、おる時よりワンテンポゆっくり体を立てる。

これが「語先後例」です。
習わない人の礼は、ほぼすべて「同時例」です。
おはようございます、といいながら頭を同時に下げていて、相手の顔を見ない。
これでいいのですが、これが「同時礼」だと知っている教員はほとんどかまったくいません。
ブカツの挨拶は、そもそも<何を言っているのか全くわからない唸り声>なのが問題です。
「日本語ではない」何かを、毎日強制しているのです。

知らなければ、生徒に指導できない。
「気を付け」は、とにかくすぐにやめましょう。間違っていますか?
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中学校生活指導・語先後礼・教員ならいくらなんでも学ぼう

2015-10-05 20:54:13 | 生活指導
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2015-05-03up
中学校生活指導・語先後礼・教員ならいくらなんでも学ぼう
  
語先後礼・ごせん ごれいを学ぼう。
1 言葉(語)を、先に言う。
2 そのとき、相手の目を見る。
3 言葉(語)を言い終わってすぐ、20度位の「礼」をして「止まる」。
4 「止まった」あと、直立に戻る。

これが
「語先後礼」
だ。
さんざんブログには書いた。
日本の一流から習ったのだが、教員で真似た人は知らない。

礼の丁寧さは深さではなく「止め」にある
深さは20度でよい。
コンビニ、百貨店、一流店、三流店の礼を見るとわかる。
若い男性は、やたら、深くてぶん回すような礼をする。
大企業だから一流の「礼」を習得している、とは限らないのが面白い。

中学生のある生徒たちのあいさつは、何を言っているのかわからない。
不自然に大音量で言う。
語頭を発音しない。
指導顧問が、挨拶の仕方を学ばず、自己流を教えこむためだ。

小学校の授業は、中学校より格段にうまいと、三十年間言われ続けた。
ちがうの?言い過ぎました。
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宮城県宮城郡利府町立青山小学校スタンダードで使って頂きました

2015-10-05 20:53:47 | 中高国語など指導案
2015-10-05up
青山スタンダード・原稿用紙の使い方

空の箱 原稿用紙の使い方


うーん。似ている。
でも。青山ってどこって、しかも”スタンダード”って……
あと、⑤かぎと読点、は、句点の間違いだから訂正したほうがよい。
真似ろというブログの意図だから文句ないけど、真似てスタンダードって……
さて。
宮城県宮城郡利府町立青山小学校青山スタンダードサイトの中に
<学習編・始まり終わりのあいさつ>
という項目がある。
「あいさつの仕方・させ方」を知っている教員が作ったのだろうか。
転職経験のある人が作ったのか。
かつ、サービス業でプロの接客法を習得した教員が作ったのか。
わかりません。
が、なぜか、ほぼ「語先後礼」の仕方が書いてある。

「ブログの意図」はですね。
新採用で困っている人のためにコピペはどうぞ、ということです。
「公立」学校の「原稿用紙の使い方・スタンダード」でそのまま使うって……
プロ???
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ブカツのために生きる中高教員が増える訳

2015-10-03 17:51:27 | 2015年度雑記
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2015-10-03up
https://twitter.com/heiwawomamoru/status/645884338043645952より引用
教員が部活動を手放すのは「麻薬」を断ち切るぐらい困難です。
自分の指示通りに一糸乱れず動く者たちを失いたくはないでしょう。
理科の授業で全員理科好きはあり得ませんが、
サッカー部全員サッカー好きです。
権力は甘い蜜です。



部活動が生活の「一部」ではなく「すべて」になった知人はとても多い。
「研究授業発表」を生涯一度もしなくて、部活は毎日行く人もとても多い。
「あの人は、生徒指導で、学校で市町村で、欠かせないデキル人だ」
そういう人が部活動を、うさばらしに使うというのを聞いたことがある。
ブカツがなかったら、やってらんねえ、ということだろう。
「一糸乱れず動く者たちを失いたくはない」わけだ。

四十年間で「麻薬」は教員・保護者・生徒にすっかり行き渡った。
教育行政はその場しのぎだが、ブカツだけは着実に根を張った。
くどいが「麻薬」だからだ。

「教員」と「スポーツトレーナー」と「カウンセラー」は別の仕事だ。
分けるべきだった。
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