館 名:葛西清重館(かさいきよしげやかた)
別 名:-
形 態:平城
時 期:鎌倉時代
築城主:葛西清重氏
城 主:葛西氏
遺 構:-
指 定:-
現 況:西光寺、宅地等
所在地:東京都葛飾区四つ木1-25-8 西光寺
葛西清重は、平安時代から鎌倉時代初期にかけての武士。秩父平氏の流れを汲む豊島清光の三男で、父清光の所
領地のうちの渋江(現在の四ツ木周辺)を含む下総国葛西荘を相続したことから葛西氏を名乗った豪族である。
清重は源頼朝の旗挙げ当初からの功臣で、鎌倉幕府成立後も重臣として幕政に参画した。
渋江に清重が住んだのは晩年のこととされ、西光寺が清重の居館跡であるというのはあくまで伝承で、今のとこ
ろ確証は得られていないようですが、それでも訪ねてみる価値はあると訪ねてみた次第です。
葛西氏はその後活動の拠点を奥州に移していったが、渋江の館がいつごろ廃されたのかは不明です。
山門脇の塀の上に見える説明板
西光寺本堂
鐘楼 ※山門の内側に「清重稲荷神社」があるが写真は失念
境外から見た西光寺本堂
西光寺境外南西にある「清重塚」と呼ばれる葛西三郎清重の墓
この場所は、山門脇の説明板にも書かれているよう古墳であったようですが、削平されて今のような平地になっ
たようです。
名 称:葛西清重墓
指 定:東京都指定旧跡 昭和30年(1955)3月28日
所在地:東京都葛飾区四つ木1-25-8
この葛西清重の墓とされるものも、やはり言い伝えの域を出ていないようです。
重清塚の状況
右側の宝篋印塔が葛西清重の墓と伝えられる
左側の「葛西三郎清重墳」とある碑は明治32年の建立
秩父氏一族の系図 赤色の矢印が葛西三郎清重
本件の葛西清重館とは関係ないのですが、重清塚に向かう途中にある「四つ木つばさ公園」内に建立されている
アニメ・キャプテン翼 大空翼 の銅像
葛飾区四つ木、立石地内に全部で9体ある銅像のうちのひとつだそうです。
葛西清重館(西光寺)への最寄り駅は、京成電鉄押上線「四ツ木駅」ですが、ご覧のとおりアニメ・キャップテ
ン翼のラッピングがされていました。アニメ・キャップテン翼の原作者である高橋陽一氏の出身地がここ葛飾区
四つ木ということで、色々なところでアキャップテン翼が活躍しているようです。京成電鉄とキャップテン翼と
のコラボレーションということで、本年2月下旬にラッピングが完成したようです。
駅舎の正面や側面だけでなく、階段脇の壁や改札付近に至るまでキャップテン翼のキャラクターでうずまってい
ました。サッカーやアニメに興味ない私ですが、さすがに写真を撮らずにはいられませんでした。
散策日:平成31年(2019)3月15日(金)