第25回 坂戸市埋蔵文化財出土品展
「掘ってわかった下田遺跡~水と共生した古代のムラ~」
期間:令和4年8月10日(水)から令和4年8月16日(火)まで
場所:坂戸市文化会館ふれあ 2階ギャラリー (坂戸市元町17-1)
を観覧してきました。
今回の展示は、平成22年度から令和4年度にかけて実施された下田遺跡発掘調査で出土した土器等
の展示です。
写真撮影を許可されていましたので撮ってきた中から何枚かを載せておきます。
展示室に入って最初のパネル(一番右)は「開催にあたり」 内容を下に転記しておきます。
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開催にあたり
坂戸市では約1万5千年前の旧石器時代から人々が生活し始め、市内には多くの遺跡が存在しています。市内
で実施される発掘調査は年間20件にものぼり、調査結果の蓄積によって本市の歴史が日々明らかになっていま
す。
本企画展「掘ってわかった下田遺跡~水と共生した古代のムラ~」では、平成22年度から令和4年度にかけ
て実施した下田遺跡の発掘調査結果を展示いたします。下田遺跡では、関越自動車道坂戸西スマートインターチ
ェンジ周辺開発に伴い、延べ8万㎡におよぶ大規模な発掘調査が実施され、その結果、高麗川低地帯に眠ってい
た遺跡が姿を現しました。
発掘調査とその後の研究によって、先人たちが川に近い低地という特殊な環境を居住と生業の場として選択し、
自然の恩恵享受するとともに、水害などの脅威と向き合いながら生活していた様子が明らかになりました。
この展示会で、郷土の歴史に思いを馳せるとともに、現代社会と自然環境の共存を考える機会となれば幸いで
す。
最後に、開催にあたり、土地所有者、事業者をはじめ御協力を賜りました全ての関係者の方々に深く感謝を申
し上げます。
令和4年8月
坂戸市教育委員会
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写真パネル「空から撮影した下田遺跡」
「弥生時代後期~古墳時代初頭(吉ヶ谷式期)の下田遺跡」見取図
縄文土器破片・弥生土器破片・打製石斧
「弥生時代後期~古墳時代初頭(吉ヶ谷式期)の下田遺跡」見取図
打製石斧・石鏃 ※鏃・・・やじり
吉ヶ谷式(よしがやつしき)高杯 ※吉ヶ谷系土器というのは関東地方の真ん中あたり比企丘陵を
中心に弥生時代後期後半から古墳時代前期に盛行した土器
銅鐸型土製品
木柱(コナラ) 土師器(はじき)
5号掘立柱建物 木柱(コナラ)
須恵器(すえき)・土師器
砥石・石製紡錘車
織物石
末野窯産須恵器 ※末野・・・大里郡寄居町
鳩山窯産須恵器 ※鳩山・・・比企郡鳩山町
展示室(ギャラリーA)の模様(一部)
ギャラリーBは、夏休み応援企画として 小中学生の歴史の教科書に即した考古資料の展示
夏休みだよ! 出張ミュージアム
となっています。
本物の埴輪や土器が展示され、パネルで古墳時代・縄文時代・弥生時代・土師器・須恵器・弥生
土器などの説明されています
受付の際に頂いた資料
◎第25回坂戸市埋蔵文化財出土品展
掘ってわかった下田遺跡 水と共生した古代のムラ 展示解説資料
◎令和2年度発掘調査 埋文 さかど年報 ※下田遺跡に関する記述はありません
見学日:令和4年(2022)8月11日(木)